歴史が終わった現代に
今年、一番の名著でした。
與那覇先生の、『平成史』。
先生は、ご病気でアカデミズムからは離れ、在野になられましたが、いやいやなんのなんの、大学時代の話題になった『中国化する日本』に勝るとも劣らないキレキレの内容でした。
平成時代を共に生きる少なからずの他者への私の違和感を、言語化してくれたような内容でした。
どんな人間にも、時間軸で共有される歴史はもうないことが見事に表出した時代、平成・・・。成熟よりも少年の気持ちを持ち続けることの方がクールであることが証明された時代、平成・・・・。ポストトゥルースから、パクス・フェイクの時代となった、平成・・・・。
くだらないお笑い番組をみて
・大笑いする単純な人間
・何が面白いのかと分析するうざい人間
・面白くはないけれど、共有できるのりで笑ってみせれるクールな人間
本質は、
くだらない番組があること自体なんだけど、
うそでもいいから、ごっこを演じられるのが、スマートな時代
そんな時代が平成でしたね。
でも、
私の感想は、
それでも唯一平成が良かったことは、平成があったこと(平成が存在したこと)です。
日本の元号制度の良いところは、
元号で時代を論じる、封じることができる点ですね。
永遠に時間が流れ続ける西欧に対して、これは精神的には、アドバンテージになるような気がするな。
令和も4年か~。
« どれくらい世間が騙されているかというと | トップページ | にせ預言者どもの見分け方 »
「独り言」カテゴリの記事
- 2度と出会わない症例(2024.02.28)
- ちょっと、ひどいね(2024.02.06)
- 明けましておめでとうございます(2024.01.01)
- 労働、学習、、、、、(2023.12.16)
- 今一度、がんばらないとね(2023.11.05)