パクス・フェイクの時代に
ポスト・トゥルースの次は、パクス・フェイク。
どこもかしこも、
非知性主義者の跋扈。
勘違いが多いけど、
非知性主義者は、必ず、知性主義から生まれるんだよね。
無垢な知に対する情熱が、
前近代の理論や、受けいれられていない概念や、オカルトに捕らわれ、反知性主義に陥るんだよね、
知のダースベーダー
よく例に出すけど、
生き方を模索し、哲学を志し、(でも挫折し)、街角で、色紙に一言書き始めるパターンだね。
なにせ
反知性主義者は
情熱だけはある元知性主義者だから
弁舌さわやか
理路騒然
(逆のパターン・・・・、言葉優しいフワットした感じのおバカさんパターンもいるけどね)
我が業界も、ご多分にもれず・・・だけどね
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんな反知性主義者に惑わされない方法ですが、
反知性主義者の作法は
万能主義と、絶対主義と、神秘主義
です。
我が業界でいえば
『●●は、××で治る』
というような、単純なストックフレーズの連呼
『私だけが正しい』というような、
プロではなく素人に向けた、アジテーション
『●●理論は、私以外は気が付いていない』というよな、
オカルト思考
これは昔からあるけど、意味のない自然派思考
これを、
臨床の現場に当てはめると
全ての病気は、食事が原因だった・・・とか、
オンラインサロンのようなものを作って囲い込みの活動をする・・・とか
免疫力を上げる●●法(●●は自身の名前が入ることが多い)・・・・とか
明らかに寿命の短い国の民間療法や草に凝る・・・とか
になります。
常識的に考えると、
画期的な治療法は、学会でプロに対して問うのが王道。
その辺に
魔法は(笑)
転がってません。
私の見るところ、
獣医業界における反知性主義者は、
学歴のヒエラルキーの下にいる同業者、
能力的に知にたどり着けないパラ獣医学の関係者、
知へのあこがれがあるけど上昇できない同業者
に
多いね。
みなさん、騙されないようにね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
最後に、
手相占いと、皮膚科診断の違いってわかる?
もちろん、皮膚科診断はサイエンスだけど、手相占いも統計学って言い張るよね。
違いはね、
反証可能性なの。
反知性主義者には、反証可能性がないのが、案外、簡単な見極めかもね。
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