今年ももう少しで終わりですね③
今年の総括シリーズのその③、最後です。
今年の感動した本です。
① 吉本隆明1968(鹿島茂)
戦後最大の思想家・吉本先生の解説本です。ミチロウを見出した吉本先生ですが、私はミチロウを知って後、ミチロウと対談したことで吉本先生を知り、その後、先生を介して思想・哲学にはまり込んだ青年時代でした。高校時代に読んで、まったくわからなかった吉本先生の転向論、高村光太郎論ですが、40年ぶりに、この本でようやく、そのエッセンスは、感じとれました。同本には、30代以降読みあさっている内田先生の話も出てきて、あああ私は、高校時代から案外一貫しているんだなと笑いました。
② 平成史(與那覇潤)
前にも紹介した本ですね。平成の政治、文化、社会史をひもとく名著。政治史を語りながら、宇多田ヒカルが登場するところなんて、最高ですね。宇野さんといい、この世代の評論化には天才が多いですね。はるか上の世代には、廣松先生、丸山先生、吉本先生がいらして、少し上の世代が浅田先生・・・・・そして私達の世代が、ぽっかりぬけて、與那覇さんとか、宇野さんとか、東さんとかの天才世代になるんだよね。20年遅く生まれて来たかったな~。
③ 様々な歴史本
歴史好きの私ですが、特に私は『こと』の歴史が好きなんです。
・江戸のちょんまげ
(ちょんまげの歴史)
・耳鼻削ぎの日本史
・全国アホバカ分布考
(アホとバカの言葉の歴史です)
・全国マン・チン分布考
(わかりますよね・・笑い)
などが面白かったですね。
呪術・宗教の時代から、武力の時代になって、国民国家の時代になって、現在のパワーの源は『知』です。分かりやすく言えば、『知』が集積する場所、人、モノに権力、財力、文化が集中するということですね。
というわけで、
皆さんも、がんばって、知を集積していきましょうね。
今日、息子が、
『おとうさん、どうやってプラスチックは作られるの』
と、聞いてきました。
『魚のヨダレから作るんだよ』
と、答えておきました。
馬鹿は、騙されないと、分からないからね
知なんてものは、自分で獲得するもので、誰も教えてくれません・・・・それが私の50年の結論ですね。
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