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北森ペット病院


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2022年3月 2日 (水)

最新のガン免疫療法

最新のガン免疫療法の本が届きました。

https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/book/9784758121194/index.html


免疫は、やはり面白いね。


この本は、医療用。


免疫療法は、3000万くらいかかります。なので、獣医療域には、価格の面で無理なので、まともな免疫療法は存在しません。故に、成書はありません。



さて、目次を見ると、


今の中心は、


やはり、

チェックポイント、カーティー、ティーアイエル

かな~。



実は、

一部の動物病院で、活性化リンパ球療法(LAK療法)という、1990年代に人間での方で効果が無いことがわかり、しょうがないから、無知が多い獣医領域に、メーカーが売りつけて、生き残った、なんちゃって免疫療法が流行っているのですが、



目次には、

活性化リンパ球療法(LAK療法)の『か』の字もないですね。



このLAK療法、


患畜から免疫細胞をとって、試験管で刺激して、体内に戻す・・・・・・なんかすごいことをやっているイメージがあるのですが、


医療の方では、前述したように、医療点数が付かない低テクノロジー療法



でも、

なぜか、

獣医の方では、さも高度な免疫療法


として生き続けています。




獣医師が、チェックポイント、カーティー、ティーアイエルを知らないのは無知だけど、未だにLAKやってる獣医師は、反知性主義。



無知と、反知性主義は似てて非なるもの。


無知は知らないこと。


反知性主義は、知ろうとしないこと




LAKを、


金儲けでやっているのはまだいいけど、


信じてやってるのだもの。


悲劇を通り越して、喜劇です。



まあ、真の免疫療法3000万に比べれば、数万円と安いから、

何かしてあげたい方には、いいのかね・・・・。

高いサプリを飲むのと同じかな。



でもね、

心情的には、理解できるけど、


悪貨は、良貨を駆逐するよろしく、


おかげで、まともな免疫療法の知識が広がらないのも・・・・・医療分野と数億光年もレベルが違うのも、


そんな悪貨のせいだと思う。

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