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北森ペット病院


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2022年4月

2022年4月27日 (水)

医学的無益性とは・・・・

という本を読んです。


医学的無益性・・・・・例えば、植物状態とか終末期医療の方に、患者の尊厳を守らないような無益な医療行為を行うこと



医療行為には


● 治療(トリートメント、取り組むこと)


● 療法(セラピー、治す事)


● ケア(患者の側に立つこと)


の3つがある。


このうち、医療が目指すのは、回復させること、癒すこと・・・・つまり療法とケアであって、治療は、療法が失敗したことであり、ともすると、治療行為自体が目的化されて、無益性につながっている現状があると書かれている。



ヒトの(終末期)医療は、


本人の尊厳の問題

が、メインにあって、


そこに


高額な医療費の問題

家族の気持ちの問題

医師の気持ちの問題

エビデンスの問題


が、複雑に絡むから、何が正しいかって、なかなか即答できる状況じゃないんだろうね。



その点

獣医療の場合は、

飼主の気持ちが最優先されるので、


獣医の実施する獣医療行為が、科学(医療)からみたら無益であっても、無益じゃなくなるんだよね。


その状況に、

胡坐をかいてたんじゃ

駄目なんだけどね。



2022年4月25日 (月)

運だもの

大好きな医師のイワケン先生が、

大好きなカント哲学の中島先生の文章を

呟いておられました。



社会的成功者とは傲慢かつ単純な人種が多いので、自分の成功を普遍化したがる。こんな自分でも成功した、だから、みんなも諦めずにやってみたら・・・・という、謙虚な姿勢の裏には、臭いほどの自負心が渦巻いている。底辺から自力でのし上がってきた人ほどこの臭気は強い(私の嫌いな10の言葉 より)。




好きな仕事をして、

『先生』といわれて、

平均世帯年収よりも多く稼いでいる


私は、


多分社会的成功者の方なのでしょうね。


でも中島先生の言われる、単純ではないタイプの私は、

こう、思います。


天才は、

1%のひらめきと、99%の努力というけど


社会的成功は、

1%の努力と、99%の運

です。


というか、努力は、社会的成功とは、あまり関係ないってことですね。


昔、研究所時代に、


すごい上司・・・・国内初のある新薬を開発した方です・・・・が


部署配属直後に、


私に言った一言


『北森は、運が良いほう?』


でした。


半世紀生きてきて、『運』の重要さを、実感します。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


中島先生の文章は、

その後、

こういう感じで、続きます。


すきな事を職業にできた人間も、所詮、多くは二流以下。


その通りですね。


私もですね(まわりの同業者も、そうですね)



だから、毎日、分からないことだらけです。

2022年4月19日 (火)

飼い主の不安は、だいたいあたっている

また飼主さんの言葉に、助けられたね。


『いつもの・・・・ですか?』


『違うんです、いつもの・・・じゃないんです!』



このやり取りから、


検査を何種類か実施して、


問診もそのつど何度か繰り返して、


互いに質問をしあって、


・・・・・


その結果、

なんとか診断は付いたけど、


衝撃の、まさかね・・・・だった。



やはり、

飼主の不安は、大体、あたっているんだよね。



その不安を、いかに言語・・・疾患名(診断)に結びつけるかが、獣医臨床の肝だけど


会話・・・・言語コミュニケーションって本当に重要なんだよね。



でもさ、


言語コミュニケーションって、


情報を正確に伝えあうことも大切だけど、


それ以上に、如何により多くの応答を、互いに惹起させられるかが、


更に大切だと思う。



(臨床においては、言葉の正確性よりも、多様性や複雑性のほうが重要だと思う)



臨床経験って、個人的な技術の上達もそうだけど、コミュニケーションを介して、その上達した技術を使う場面を作り出す過程にも内在すると思う。



こう書くと、

なんか私、


なんでもかんでもわかってしまう名医のようだけど、


それは大いなる誤解で、


それでも、まったくわからないときがあるから、



紹介先を数件確保していたり、


ウルトラスーパーな名医を顧問として、雇っているわけね。


・・・・・・・・・・・・・


今日は、とても勉強になったね。

30分前には、

想像もしていなかった疾患の診断へ、言語によって導かれたからね・・・・


(飼主さんのファインプレイでもあるね)



2022年4月18日 (月)

努力

私は、かなりの努力家だけども、


たまに、もういいじゃんって言われるのね・・・・身内や関係者や同業者や友人から


そう言う輩が、

まったくわかってないのは、


決して、

私、

他者に認められるために努力してるわけじゃないんだよね


私自身が、自分を承認したいから努力するんだよね


でもね、

不思議なことに

努力をしてると、私と自分が、どんどん分離していくのね。


承認したいけど、離れていくのが


私にとっての努力の不思議さだね。


私の感覚で言えば、


私と自分がほぼ重なる輩は、


努力不足で・・・・・そうそうTVなんかで、大声で社会的な難問を一刀両断するタイプだね。






2022年4月 8日 (金)

新年度・・・新患の受け入れについて、など

HPでアナウンスしているように、


オーバーワークと、

手術が2ヶ月待ちで、


当院は、2020年頃から現在まで、新患は、うけつけていません。



2021年は、年間で、約3~400件の新患をお断りさせて頂きました。



メール・電話・面と向かって・・・毎日1~4件くらいお断りしていました。本当に皆様、申し訳ございませんでした(1顧客あたり、年間3~4回通院するというデータがあるので、昨年は、最大1600診察を回避した計算になります)。



新年度にもなり、

手術の予約も2ヶ月待ちが1ヶ月待ち程度に解消され、


2年ぶりに

新患の受付を再開するか・・・

考慮中です。



最近、茂原に新しい動物病院が開業しました。


その先生のがんばりによっては、(当院への新患の問い合わせも減り)、順次・・・動物別とか、診療科別とか、地域別とかで・・・・新患の受付を再開するかもしれません。



その先生のがんばりに期待して、


今しばらくお待ち下さい。


(おおお、あれほどあった問い合わせが無くなった・・・・・少し、間口を開けてみるか・・・・という気分が醸成できたときに、少しずつ開けようと思います)




というわけで、


今年度の目標は


1. 専門書の脱稿

2. 新患の再開

3. 後輩を育てること

4. 遺伝子のサンプリング


です。

2022年4月 7日 (木)

本(プチ専門書)を出します(予定)

年内くらいをめどに

本を出すことにしました。


これから書き上げていきます。


25年前に、犬猫の簡単な飼育本を自費出版しました。今はそんな本、誰も手に取らないですからね。そんな関係の内容は、HPや、SNSや、Youtubeの方が断然伝わるからね。



なので、

今回は、プロ向けです。


プチ専門書です。


同業者向けに、ニッチな診療科の本を書きます。


後輩に、

『●●の本を書いて下さい』って頼まれたんですよね・・・・・。




先輩よりも後輩がそろそろ多くなってきたこの歳になって本当に感じますが、



他者に教えるって、本当に自分の勉強になります。


なので、

私に依頼してくれた後輩に感謝ですね。





新しいことをはじめると、

新しいテクノロジーにも触れることになるので、

ウキウキですね。


(この歳になってフォトショップに触れるとは思わんかったぞ)



2022年4月 5日 (火)

山中教授

ノーべリストの山中教授、

iPS研究所所長を退任なされましたね。



偉大なる日本の知性ですが、

コロナ渦で、

専門外なのに


意味不明のファクターXを捜せな!どと、おかしなことをメディアで語っていると思ったら・・・・



結局、ファクターXなんて無いことはわかりましたが、iPSの臨床医学への応用化自体が、計画どおりにまったく進んでいない状況で、あれはないよな~と思いました。




専門家とは、

何を知らないか、知っている人を指します。



高度な医療の世界で、専門分野以外で、ああいった感じでメディアに出るのは変だなと思っていたら・・・。


残念です。



自分よりも知識量の低ない大衆に向かって、


●●は、●●だと、


常に


断定的に話すヒト

一点の例外もなく決めつけるヒト

単純化して話すヒト


は、危険だと思ってください


(要するに、分かりやすい話ばかりをする人は、似非ですね・・・・YoutuberやTV解説者の、なんちゃっての人たちに多いですね)



ファクターXって、メディアじゃなくて、せめて学会でやって欲しかったな~



・・・・・・・・


にしても、

iPSはどうなるんでしょうか?

臨床では、

今のところはやっぱりES細胞の方が優位そうだし・・・・・・



iPSには、この数十年、膨大な国家予算を使いました。iPSは、日本以外でほぼ使われていません。日本は、このまま、日本医学界の切り札として重用するのでしょか?


なんとか、日本オリジナルのテクノロジーとして、


産業化につなげて欲しいのですが


一時代が終わったのかな~

2022年4月 3日 (日)

かっこいいロック

ロックは、かっこいいけど、

それは

かっこいいロックとは違う。

 

熱狂と刹那(現在)性が、

ロックのかっこよさだけど

 

かっこいいロックには、

クールさと時間(永続)性がある



この

二律背反への挑戦にこそ、ロックの芸術(音楽)性があると思う



芸術って・・・・・



技術の場合は、

作者、技術、作品と明確にイメージできる




私にとっては、

芸術も

作者、芸術、作品だ。



つまり

最終作品・・・つまり音楽ならば、曲は、あくまで作品で、



芸術(音楽)性の部分とはちょっと違うんだよね



だから

ロックの場合は、


二律背反への挑戦にこそ、芸術(音楽)性だと思うんだよね。



ホットでクール

刹那的永続性

2022年4月 2日 (土)

判断力

判断力・・・・


例えば、


犬アトピー性皮膚炎を説明する能力



犬アトピー性皮膚炎を、飼い主の話を聞きながら、診断していく能力


って


まったく違うんだよね。



臨床の世界では・・・・つまり、我々のようなプロの間では、まったく尊敬を得ない輩が、Youtubeでは高名な獣医師として名をはせていることが、


散見されるけど、


それって、


そういうことなんだよね。



各々、

生き残り戦略として

色々がんばるのはいいけど、




少なからずの飼い主にとっては、


そんな輩が、獣医の代表のようにうつり、疾患の説明も信じてしまうわけだから・・・・


Youtubeって、怖い情報ツールだよね。



さて、中でも特にできの悪い輩の見つけ方って簡単で、



皮膚科ならばアトピー

眼科ならば白内障


心臓ならば僧房弁閉鎖不全症

腎臓ならば慢性腎臓病


すい臓ならば膵炎

胆嚢ならば粘液のう腫


ガンならば肥満細胞種


って、診療科でメジャーな疾患だけを単純に説明している輩ね・・・・・


物理の理想気体じゃあるまいし、


実際の臨床の現場では、


他疾患との併発症例は日常だし、


各疾患も、実は、細かく、病態や進行状況で区別されています。



要するに、単純化して疾患を話している輩は、


診断能力に加え、治療能力にも疑問符ですね。



(でも・・・・有名になれば・・・大衆に知られれば、へったくそな歌い手でも、アーティストなんていわれるのが世の中だから、さもありなんだね)


笑う

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