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北森ペット病院


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2022年4月27日 (水)

医学的無益性とは・・・・

という本を読んです。


医学的無益性・・・・・例えば、植物状態とか終末期医療の方に、患者の尊厳を守らないような無益な医療行為を行うこと



医療行為には


● 治療(トリートメント、取り組むこと)


● 療法(セラピー、治す事)


● ケア(患者の側に立つこと)


の3つがある。


このうち、医療が目指すのは、回復させること、癒すこと・・・・つまり療法とケアであって、治療は、療法が失敗したことであり、ともすると、治療行為自体が目的化されて、無益性につながっている現状があると書かれている。



ヒトの(終末期)医療は、


本人の尊厳の問題

が、メインにあって、


そこに


高額な医療費の問題

家族の気持ちの問題

医師の気持ちの問題

エビデンスの問題


が、複雑に絡むから、何が正しいかって、なかなか即答できる状況じゃないんだろうね。



その点

獣医療の場合は、

飼主の気持ちが最優先されるので、


獣医の実施する獣医療行為が、科学(医療)からみたら無益であっても、無益じゃなくなるんだよね。


その状況に、

胡坐をかいてたんじゃ

駄目なんだけどね。



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