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北森ペット病院


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2022年4月19日 (火)

飼い主の不安は、だいたいあたっている

また飼主さんの言葉に、助けられたね。


『いつもの・・・・ですか?』


『違うんです、いつもの・・・じゃないんです!』



このやり取りから、


検査を何種類か実施して、


問診もそのつど何度か繰り返して、


互いに質問をしあって、


・・・・・


その結果、

なんとか診断は付いたけど、


衝撃の、まさかね・・・・だった。



やはり、

飼主の不安は、大体、あたっているんだよね。



その不安を、いかに言語・・・疾患名(診断)に結びつけるかが、獣医臨床の肝だけど


会話・・・・言語コミュニケーションって本当に重要なんだよね。



でもさ、


言語コミュニケーションって、


情報を正確に伝えあうことも大切だけど、


それ以上に、如何により多くの応答を、互いに惹起させられるかが、


更に大切だと思う。



(臨床においては、言葉の正確性よりも、多様性や複雑性のほうが重要だと思う)



臨床経験って、個人的な技術の上達もそうだけど、コミュニケーションを介して、その上達した技術を使う場面を作り出す過程にも内在すると思う。



こう書くと、

なんか私、


なんでもかんでもわかってしまう名医のようだけど、


それは大いなる誤解で、


それでも、まったくわからないときがあるから、



紹介先を数件確保していたり、


ウルトラスーパーな名医を顧問として、雇っているわけね。


・・・・・・・・・・・・・


今日は、とても勉強になったね。

30分前には、

想像もしていなかった疾患の診断へ、言語によって導かれたからね・・・・


(飼主さんのファインプレイでもあるね)



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