飼い主の不安は、だいたいあたっている
また飼主さんの言葉に、助けられたね。
『いつもの・・・・ですか?』
『違うんです、いつもの・・・じゃないんです!』
このやり取りから、
検査を何種類か実施して、
問診もそのつど何度か繰り返して、
互いに質問をしあって、
・・・・・
その結果、
なんとか診断は付いたけど、
衝撃の、まさかね・・・・だった。
やはり、
飼主の不安は、大体、あたっているんだよね。
その不安を、いかに言語・・・疾患名(診断)に結びつけるかが、獣医臨床の肝だけど
会話・・・・言語コミュニケーションって本当に重要なんだよね。
でもさ、
言語コミュニケーションって、
情報を正確に伝えあうことも大切だけど、
それ以上に、如何により多くの応答を、互いに惹起させられるかが、
更に大切だと思う。
(臨床においては、言葉の正確性よりも、多様性や複雑性のほうが重要だと思う)
臨床経験って、個人的な技術の上達もそうだけど、コミュニケーションを介して、その上達した技術を使う場面を作り出す過程にも内在すると思う。
こう書くと、
なんか私、
なんでもかんでもわかってしまう名医のようだけど、
それは大いなる誤解で、
それでも、まったくわからないときがあるから、
紹介先を数件確保していたり、
ウルトラスーパーな名医を顧問として、雇っているわけね。
・・・・・・・・・・・・・
今日は、とても勉強になったね。
30分前には、
想像もしていなかった疾患の診断へ、言語によって導かれたからね・・・・
(飼主さんのファインプレイでもあるね)
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