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北森ペット病院


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2022年5月 4日 (水)

急患のこと

ド素人に、暴言吐かれるほど、腹立つことないわけで・・・



大好きな、偉大な龍一教授も言われてたな・・・・




『てめー獣医なら急患ぐらいみろよ!』


と、朝起きると、


病院の留守電に馬鹿な留守電が・・・・・・



多分、これ獣医、あるあるなんですよね。



一般の方には、比較的誤解が多いですが、


多くの獣医師は、基本的に、急患ばかりです。ただ、急患を診察する時間帯が、朝と夕方の時間帯だけ! というだけなのです。


意味わかりますね!!



24時間急患受けたら、死にますね。


(という私も死にかけました)



じゃ、夜中、急変したらどうするんだ!


24時間やってる病院へ行って下さい!


(千葉県内で、24時間の良い病院は、当院のHPにリンクしてあります)



ちなみに、私が20時間診療していた若いころ、深夜の急患のデータを数年とっていたことがあります。その結果は、本当に急患なのは、多く見積もって10%くらいでした。


だって、


ヒトと違い、心筋梗塞(動脈硬化がない)ないし、交通事故はないし、殺人事件ないし、自傷行為はないし、赤ちゃんのひきつけないし・・・(脳梗塞は、あったとしても、処置できません)



ちなみに、

当時の当院の深夜急患のTOP5は、


・下痢、嘔吐(大体、おやつが原因)

・薬、フードがきれた(飼主が原因)

・癲癇

・昼に行けなかった(飼主が原因)

・異物食べた(飼主が原因)



でしたね。


年間、150件くらい深夜の自称急患をうけてましたが、なんか、疲れて、体調不良もあって、止めました。


でもね、


働き方改革を自身でやって、その分、色々専門分野も増やし、



夜間急患をやっていたあの頃よりも、

確実に


総体としては、

動物の命を助けているという実感はあるね


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