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北森ペット病院


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2022年5月 3日 (火)

獣医の名医の最低条件

ある高名な医師が、つぶやいていたので、

ちょっとパクりますね




一般的な飼主が思う獣医の名医


『うちに来たら、なんでもわかるから、安心してね』



獣医師が思う名医


『その診療科や、特殊な犬種の疾患は、わからないことが多いから、他の先生に聞いてみるね』




当院は、ドーベルマンの心臓疾患の研究をやっていて、県外からも多数来院があります。なので、ドーベルの犬種特異的な疾患は、大体把握しているつもりでした。


心臓病(拡張型心筋症)は当然ですが、ウォブラー症候群、フォンビレブラント病、再発性側腹部脱毛症・・・・・などなど。



千葉のほんの一部では、


ドーベル専門の病院と言わているようで、


少し(かなり)うれしいのですが、



最近、

全く知らない、ドーベルの神経疾患に出会い、

衝撃でした。



https://www.youtube.com/watch?v=3SZDA32TKBs



頭が震える病気で、


ドーベルマンの突発性頭部振戦といいます。



ドーベルの飼主にこの動画を見せられて、


『これなんでしょう?』


『えええええ、まったくわかりません(焦)』



ちょっと調べますね・・・・


と言って、


仲間の獣医師30人くらいに情報求めたら


なんと、


10分で答えが返ってきました。



飼主は、1年くらい悩んでいたようですが、あっけないものです。


あとで調べると、


海外では、Youtubeで飼主が、沢山、動画を上げていました。



ドーベル専門と自信があった獣医の


私なんぞより、


海外の飼主の方が、知っていたわけです。



全科診療の獣医なんてこんなものですね。



最初の話に戻りますが、


私が名医かどうかはともかく(目指してはいますが)、


全科診療の獣医療において


名医の最低条件は、



多くの獣医の知り合いがいることですね。




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