獣医の名医の最低条件
ある高名な医師が、つぶやいていたので、
ちょっとパクりますね
一般的な飼主が思う獣医の名医
『うちに来たら、なんでもわかるから、安心してね』
獣医師が思う名医
『その診療科や、特殊な犬種の疾患は、わからないことが多いから、他の先生に聞いてみるね』
当院は、ドーベルマンの心臓疾患の研究をやっていて、県外からも多数来院があります。なので、ドーベルの犬種特異的な疾患は、大体把握しているつもりでした。
心臓病(拡張型心筋症)は当然ですが、ウォブラー症候群、フォンビレブラント病、再発性側腹部脱毛症・・・・・などなど。
千葉のほんの一部では、
ドーベル専門の病院と言わているようで、
少し(かなり)うれしいのですが、
最近、
全く知らない、ドーベルの神経疾患に出会い、
衝撃でした。
https://www.youtube.com/watch?v=3SZDA32TKBs
頭が震える病気で、
ドーベルマンの突発性頭部振戦といいます。
ドーベルの飼主にこの動画を見せられて、
『これなんでしょう?』
『えええええ、まったくわかりません(焦)』
ちょっと調べますね・・・・
と言って、
仲間の獣医師30人くらいに情報求めたら
なんと、
10分で答えが返ってきました。
飼主は、1年くらい悩んでいたようですが、あっけないものです。
あとで調べると、
海外では、Youtubeで飼主が、沢山、動画を上げていました。
ドーベル専門と自信があった獣医の
私なんぞより、
海外の飼主の方が、知っていたわけです。
全科診療の獣医なんてこんなものですね。
最初の話に戻りますが、
私が名医かどうかはともかく(目指してはいますが)、
全科診療の獣医療において
名医の最低条件は、
多くの獣医の知り合いがいることですね。
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