興奮
ソ連邦の失敗の一つは、
生物学者ルイセンコーを信じた
結果という側面もあります(獲得形質は遺伝する)。
ただ、エピゲノムが発見され、にわかに、獲得形質の亡霊がよみがえっているこの20年です。
ネイチャーで、最近おそるべき論文が出ました。
母の糖尿病(正確には高血糖)が、卵子の遺伝子
をエピゲノム上書き換えて、次世代に遺伝するという
論文です。
動物を糖尿病にすることは実は簡単で、STZという
薬を注射します(私も研究所で、よくやってました)。
膵臓を選択的に破壊する薬なんですよね・・・・。
STZ投与ラット由来の卵子では、インスリン分泌に
必要な遺伝子発現が抑えられるという文献です。
いや~すげーーーーー興奮しました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35585240/
遺伝子の変化なしに、獲得形質が、遺伝する
という悪夢ですね。
つまり遺伝子検査してもエピゲノムを読まないと
意味がないということです。