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北森ペット病院


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2023年2月

2023年2月28日 (火)

一部、新患、再開します

診察数の増加、体調不良 等で、2020年より新患をお断りする状況でした(昨年は、300件くらいお断りしてしまいました)。


日々の業務の異常な増加で、手術も日程調整ができず、(他院にお願いして)お断りせざるを得ない状況もあり、悔しいこの数年でした。


今年に入り、

ようやく、日々の診察数も、ピークの30%減となり、


(昨年来、当地域には、若い新しい院長の病院も新設され、それが大いに影響していると思います。嬉しい~。)



一部(ここ重要)、

新患受付を再開いたします。



新患の受付を再開する診療科は


・ワンちゃん全般

・皮膚科


です。


これまで通り、既に診察券をお持ちの方の新しいペットは、全てOKです。

2023年2月19日 (日)

道は遠く・・・・・

ジェネラリストとスペシャリスト


業界では


総合医と、専門医になるわけだけども・・・・・。



尊敬する医師のイワケン先生の言葉で、ジェネシャリストというのがあって・・・つまり総合医であり、専門医である(またはその逆)・・・・先生は、それを目指すべきと言われている。


先生の、そんな『ジェネシャリスト宣言』なる本を読んで、


意気込んで4年かぁ


当然、

私の立ち位置では、


ジェネラリストにスペシャリティをつける方向でのジェネシャリストへの道だけども


日々、

その道の専門医に色々指導を受けたりしていると



こっちに気をとられているすきに

あっちがおろそかになったり・・・・・


ジェネシャリストの道は、遠く、一生かかるね。


2023年2月10日 (金)

一日、10件かな

私達のような町医者(一次医療)で、

標準医療を実施する場合の、

一日あたりの適正診察数を考えてみる。




米国では、

町医者における診療は、一頭あたり45分・・・ここで全身をじっくりくまなく観察して、2次医療を紹介するというパターンが一般的。


一日、5~10人。




対して日本では

平均すると15分くらい。ただし、日本では、町医者がオペまでやるので、2次医療もこなす。


一日、20~30人。




米国の診療単価は、15000~20000円。


日本の診療単価は、その30~50%くらい


と、言われている。



下痢や寄生虫駆除で、2万近くとるけど全身をくまなく観察してくれる米国流が良いか、とにかく耳掃除から、腫瘍の治療までなんでもこなして平均15分で、数千円の日本流が良いのか、


私にはわからない。



ただ、

広範囲に及ぶ診療科すべてに標準医療を求める場合、


日々の


先端の論文の精査、

専門医からの意見聴収・・・・・などを考えると、



私の感覚では

獣医師一人あたり、一日10症例が精いっぱい。



ちなみに現在当院は、


数年前に、一人当たりの症例が15件になったので、これはまずいと思い、なんとか診察数を2年かけて減らし、ようやく12件程度に落ち着いています。


もう少し減らさなきゃ



動物病院の数が今の2倍くらいになれば、

かなり落ち着いて診療ができるんだけどな~



ちなみに、診療単価×診察数×診察日数で、年間売り上げは計算される。飼い主には、それが大きな金額にみえるかもしれないが、医療機器購入と、人件費で全て消えるのであった。

2023年2月 1日 (水)

情報を、如何にとるか

飼主さんとお話していて、

『ネットで色々情報をみるけど、何が本当の話かわからない』というやりとりが、本当に増えましたね。

 

何がfactか、わからない・・・・ということですが・・・・・・。


うれしいですね。

質問されるのは、プロとして、本望です。



実は、

(獣)医療情報というのは、

時間さえ頂ければ、簡単に調べることができます(もちろん、人間の医療と違って、あまり調べられていないのでよくわからないという結論も含めてですが)。


最近は

google先生や、DeepLがあるので、

苦手な分野も、

ある程度、短時間で調査可能です。


この前も、

ダックスの椎間板ヘルニアに針治療は推奨されるか・・・とかね・・・・。


2022年に米国でエビデンスが出ていて、

回答は・・・・、

まあいいか。


(これが探せる飼い主さんは、自信をもって良いですよ・・・)


今は、

一般の方がみる情報と、我々が探す情報では、そもそも見てる場所(情報が存在しているネット内の場所ね)が違うので、


両社間で、かなりの情報格差が出ますが、


あと10年すれば

AIが更に発達して


一般の方にも、factが簡単に手に入る状況になるんでしょうね~。


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