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北森ペット病院


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2023年2月10日 (金)

一日、10件かな

私達のような町医者(一次医療)で、

標準医療を実施する場合の、

一日あたりの適正診察数を考えてみる。




米国では、

町医者における診療は、一頭あたり45分・・・ここで全身をじっくりくまなく観察して、2次医療を紹介するというパターンが一般的。


一日、5~10人。




対して日本では

平均すると15分くらい。ただし、日本では、町医者がオペまでやるので、2次医療もこなす。


一日、20~30人。




米国の診療単価は、15000~20000円。


日本の診療単価は、その30~50%くらい


と、言われている。



下痢や寄生虫駆除で、2万近くとるけど全身をくまなく観察してくれる米国流が良いか、とにかく耳掃除から、腫瘍の治療までなんでもこなして平均15分で、数千円の日本流が良いのか、


私にはわからない。



ただ、

広範囲に及ぶ診療科すべてに標準医療を求める場合、


日々の


先端の論文の精査、

専門医からの意見聴収・・・・・などを考えると、



私の感覚では

獣医師一人あたり、一日10症例が精いっぱい。



ちなみに現在当院は、


数年前に、一人当たりの症例が15件になったので、これはまずいと思い、なんとか診察数を2年かけて減らし、ようやく12件程度に落ち着いています。


もう少し減らさなきゃ



動物病院の数が今の2倍くらいになれば、

かなり落ち着いて診療ができるんだけどな~



ちなみに、診療単価×診察数×診察日数で、年間売り上げは計算される。飼い主には、それが大きな金額にみえるかもしれないが、医療機器購入と、人件費で全て消えるのであった。

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