一日、10件かな
私達のような町医者(一次医療)で、
標準医療を実施する場合の、
一日あたりの適正診察数を考えてみる。
米国では、
町医者における診療は、一頭あたり45分・・・ここで全身をじっくりくまなく観察して、2次医療を紹介するというパターンが一般的。
一日、5~10人。
対して日本では
平均すると15分くらい。ただし、日本では、町医者がオペまでやるので、2次医療もこなす。
一日、20~30人。
米国の診療単価は、15000~20000円。
日本の診療単価は、その30~50%くらい
と、言われている。
下痢や寄生虫駆除で、2万近くとるけど全身をくまなく観察してくれる米国流が良いか、とにかく耳掃除から、腫瘍の治療までなんでもこなして平均15分で、数千円の日本流が良いのか、
私にはわからない。
ただ、
広範囲に及ぶ診療科すべてに標準医療を求める場合、
日々の
先端の論文の精査、
専門医からの意見聴収・・・・・などを考えると、
私の感覚では
獣医師一人あたり、一日10症例が精いっぱい。
ちなみに現在当院は、
数年前に、一人当たりの症例が15件になったので、これはまずいと思い、なんとか診察数を2年かけて減らし、ようやく12件程度に落ち着いています。
もう少し減らさなきゃ
動物病院の数が今の2倍くらいになれば、
かなり落ち着いて診療ができるんだけどな~
ちなみに、診療単価×診察数×診察日数で、年間売り上げは計算される。飼い主には、それが大きな金額にみえるかもしれないが、医療機器購入と、人件費で全て消えるのであった。
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