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北森ペット病院


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2023年3月17日 (金)

全身麻酔の事故・・・② どうする?

非常に稀ですが、

麻酔事故は一定の確率で発生するという話を書きました。


では、

そのような事態になった際に、


飼い主はどうすればよいでしょうか?



① 獣医師と納得のいく話し合いをする
獣医師側も予見不可能だったケースも多く、獣医自体も、しっかりとした説明をしたいと望んでいると思います。


② 可能であれば、解剖する
脳の解剖は一般的ではありませんが(私も実施したことはありません)、胸部(心臓、肺)や、腹部(肝臓や腎臓など)の解剖は、多くの病院で可能だと思います。一般的な術前検査では発見できない心臓病が見つかることも、しばしばあります。


③ 手術データを見せてもらう
病院によっては、手術時の生体モニターのデータが保存されていたり、術中の手術動画が録画されているケースもあります。


➃ 保存血液・術中血液の再検査
中型犬以上の体重の場合は、術前検査に用いた血液が余っていることがあります。場合によっては、その保存されている血液を用いて、事前に実施していない(特殊な)検査を実施すると良いかもしれません。



(先回、今回の麻酔事故の話題は、ある飼い主さんに言われて・・・・とても気が重かったのですが・・・書くことにしました。)

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