科学と疑似科学
コロナで色々出てきた疑似科学(あるいは疑似科学的思考)。
医学は、
専門用語の厳密性や、統計学的思考など、門外漢にはなかなか理解するには大変な体系学で、あの天才・ステーブ・ジョブズでさえ、オカルト医療にひっかかって命を縮めたんですよね(彼はそれを晩年後悔したんですよね)。
例えば
免疫が上がるなんて不正確な言葉は医学では使用しないし、
薬に効果がある・・・・というのを数学的に説明できる一般人は、まあ、いない。
疑似科学・・・・オカルト医療が世間を席巻する素地は、生活の中におおいにあるわけですね。
最近読んだ本
『知性の限界 不可能性・不確実性・不可知性』
高橋昌一郎 著
に、科学と疑似科学を区別する基準なるものが掲載されていました(一部抜粋)
● 疑似科学(的な人間)
・自説を信じる事から、自説の流布の必要性を感じる。
・社会的に認知された組織に入るよりも、私的な組織を作る。
・反証不可能な理論・用語を使用する。
・自説を高度に見せる為に、論理と数学を用いる
● 科学(的な人間)
・自己の無知を認め、研究の必要性を感じる
・社会的に認知された組織に所属する
・反証可能な理論・用語を厳密に定義する
・論理と数学に基づいて、理論を体系化する。
我が業界を眺めても、なかなか使える基準。
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