CT・MRI・・・・・
当院では、
ドーベルマンやボクサーの疾患の臨床研究をしています。
研究に協力頂く飼主は、99%の方が、地域外や県外など遠方からの来院で、本当に感謝しかありません。
で、
協力頂く飼主さんに、諸々聞き取り調査をしていて
ある時
気が付いたのですが
主治医の情報を聞くと、CT/MRIの保有率が異常に高いんですよね。
つまり
ドーベルマンやボクサーは、CT/MRIを保持する病院へかかりつける率が高い!!
ということ
(両犬種150頭を診てきた1病院の感想ですが・・笑)
なんででしょうか?
大型犬を飼育される飼主さんの特性か、
当院へ来院されるような飼主さんの特性か、
・・・・わかりませんが。
まあ、それはいいとして、
そんな主治医のHPをネットサーフして、
なんていうのか、
尊敬しかないですね。
CT/MRIは、脳・神経系の分野における検査に必須な高度検査機器ですが、犬猫のCT/MRI検査は全身麻酔下です。CTは数分間の撮影ですが、MRIは1時間程度、撮影に時間がかかることがあります。
一般の町医者レベルでも、
動物病院では、
全身麻酔の処置は日常ですが、
全身麻酔が脳・神経系に与えるリスクだけは、事前検査ができず、どれほど怖いか・・・・(去勢避妊手術の前には必ずインフォームが必要です)
つまり、全身麻酔は脳神経系に影響を与える事があるが、そのリスクを調べるためには、全身麻酔をかけてCT/MRI検査をしなくてはいけない・・・という、どうしようもない状況が存在するわけです。
そんな
飼い主とのトラブルも多そうな分野に、
多額の資金を投入して、(おそらく)人生もささげるのですから、
尊敬ですね。
ネットの情報だと、
MRIを保持する動物病院は全国に80件(MRIを保持する病院はCTは必ずあると思います)
尊敬します(3回目)。
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