無料ブログはココログ

北森ペット病院


« がんばらないといけないけど | トップページ | 今年はひどいらしいですね。 »

2023年3月 8日 (水)

CT・MRI・・・・・

当院では、

ドーベルマンやボクサーの疾患の臨床研究をしています。


研究に協力頂く飼主は、99%の方が、地域外や県外など遠方からの来院で、本当に感謝しかありません。


で、

協力頂く飼主さんに、諸々聞き取り調査をしていて


ある時

気が付いたのですが

主治医の情報を聞くと、CT/MRIの保有率が異常に高いんですよね。


つまり

ドーベルマンやボクサーは、CT/MRIを保持する病院へかかりつける率が高い!!

ということ


(両犬種150頭を診てきた1病院の感想ですが・・笑)


なんででしょうか?

大型犬を飼育される飼主さんの特性か、

当院へ来院されるような飼主さんの特性か、


・・・・わかりませんが。


まあ、それはいいとして、


そんな主治医のHPをネットサーフして、


なんていうのか、

尊敬しかないですね。



CT/MRIは、脳・神経系の分野における検査に必須な高度検査機器ですが、犬猫のCT/MRI検査は全身麻酔下です。CTは数分間の撮影ですが、MRIは1時間程度、撮影に時間がかかることがあります。



一般の町医者レベルでも、

動物病院では、

全身麻酔の処置は日常ですが、


全身麻酔が脳・神経系に与えるリスクだけは、事前検査ができず、どれほど怖いか・・・・(去勢避妊手術の前には必ずインフォームが必要です)


つまり、全身麻酔は脳神経系に影響を与える事があるが、そのリスクを調べるためには、全身麻酔をかけてCT/MRI検査をしなくてはいけない・・・という、どうしようもない状況が存在するわけです。



そんな

飼い主とのトラブルも多そうな分野に、

多額の資金を投入して、(おそらく)人生もささげるのですから、


尊敬ですね。



ネットの情報だと、

MRIを保持する動物病院は全国に80件(MRIを保持する病院はCTは必ずあると思います)


尊敬します(3回目)。







 

« がんばらないといけないけど | トップページ | 今年はひどいらしいですね。 »

獣医療・インフォームドコンセント」カテゴリの記事