医学と数学
医学には、数学的な思考が必須
よく例に出す話
ここに以下のような癌検査があります。
● 癌を80%発見できる検査(感度80%)
● 健常者を80%除外できる検査(特異度80%)
この癌検査を、日本人男性1000人に、ランダムに実施します。
●日本人男性の癌罹患率は、約1%と言われています。
① 癌患者は10人(1%)
② 癌患者10人中、検査陽性者は、8人(感度80%)
③ 非癌患者のうちで、検査陰性者は、990×0.8で792人(特異度80%)
➃ 非癌患者のうちで、検査陽性者は、990-792で198人
なので
この検査で陽性になった場合の、本当の癌患者の割合は、
8÷(8+198)×100で、3.8%
TVで宣伝している癌検査なんて実はこんなもの
この検査、
我が業界にも入ってきました。
統計学的な意味も知らず、飛びつく獣医師、多いだろうね~(獣医師は数学が苦手だからね)
ちなみに
私も、数学は苦手です
・・・・・・・・・・・・
さて
なんで、そんな検査が、獣医療に入って来たかって?
そりゃ
数学の分かる医者の世界じゃ、通用しないから、さ
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