内視鏡・中国人獣医師とミーティング
先だって、
当院で、
中国から来日された獣医師と、内視鏡についての商談的なミーティングを行った(通訳つきで)。
細かい内容はここでは書けないが、
獣医療における内視鏡検査について、日本と中国で状況がまったく違うことがわかり、とても勉強になった。
内視鏡・・・・主に胃内を診るスコープ・・・・は、
日本では、
約30%の動物病院に導入されている。使用頻度は、一般的な町医者レベルでは、年間数回から十数回程度だと思われる。
これに対し
中国では、
約80%の動物病院に導入されており、使用頻度も、非常に高い〈日常的に使用する)。
ペットの内視鏡の診断は、当然、全身麻酔が必要になる。
中国では、激しい嘔吐、頻回の嘔吐の場合、内視鏡検査を直ちに実施することが多いらしい。日本では、そのようなケースでは、血液検査があり、エコーがあり、バリウム検査があり、薬による反応をみて・・・・そして、最後に内視鏡検査となることが一般的だ。それは、全身麻酔のリスクを、日本では、飼い主も獣医師も非常に気にするからだが、
エコー検査等より、内視鏡検査の方が、診断が簡単なのに、どうして日本では最後になるのか?と、彼らには、それが非常に不思議に思えるようだった。
全身麻酔に対する考え方が、中国は、米国よりなんだね。
約2時間の会合だったけど、
有意義でした。
職業に国境は無いね。
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