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北森ペット病院


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2023年10月14日 (土)

情報化の中で・・・獣医療と医療の違う点

現代では、人々は、

ネットという膨大な情報の中で生きざるを得ません。


飼主さんは、

そんな膨大な情報を、自分なりに調べて解釈して、我が子(ペット)の病気は●●病ではないか?

と、心配されて来院されることが、今や日常です。



『我が子は、●●病ではないか?』・・・・・我々獣医師から見ると、それが、かなり可能性の低い飼い主の思い込みであることは、診察室の中ではアルアルですが、


ここで、獣医療と、医療の違いが出ます。


医療の場合は、税金でやる保険医療なので、患者が、●●病が心配だから●●の検査をしてくれと言っても、その可能性が低いと医師が判断すれば、検査は実施されることはないでしょう(税金には限りがありますからね)。


かたや獣医療は、自費診療なので、飼い主が、心配で、どうしても実施して欲しい検査があれば、獣医師は断ることはないでしょう。



飼い主の安心感の為に実施される検査

いつも悩むのですが、


(もちろんリスクのある検査は、安易にはしませんよ)


飼い主が安心して、今後の治療につながれば、、、、、、と実施しています。



飼主の安心感と、ペットの治療は、違うカテゴリーで、両立で考えて診療を進めていく方が、獣医療では、最終的なペットの利益につながる気がしています。

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