情報化の中で・・・獣医療と医療の違う点
現代では、人々は、
ネットという膨大な情報の中で生きざるを得ません。
飼主さんは、
そんな膨大な情報を、自分なりに調べて解釈して、我が子(ペット)の病気は●●病ではないか?
と、心配されて来院されることが、今や日常です。
『我が子は、●●病ではないか?』・・・・・我々獣医師から見ると、それが、かなり可能性の低い飼い主の思い込みであることは、診察室の中ではアルアルですが、
ここで、獣医療と、医療の違いが出ます。
医療の場合は、税金でやる保険医療なので、患者が、●●病が心配だから●●の検査をしてくれと言っても、その可能性が低いと医師が判断すれば、検査は実施されることはないでしょう(税金には限りがありますからね)。
かたや獣医療は、自費診療なので、飼い主が、心配で、どうしても実施して欲しい検査があれば、獣医師は断ることはないでしょう。
飼い主の安心感の為に実施される検査
いつも悩むのですが、
(もちろんリスクのある検査は、安易にはしませんよ)
飼い主が安心して、今後の治療につながれば、、、、、、と実施しています。
飼主の安心感と、ペットの治療は、違うカテゴリーで、両立で考えて診療を進めていく方が、獣医療では、最終的なペットの利益につながる気がしています。
« ノーベル賞 | トップページ | やってやってる・・・・・よくないね »
「獣医療・インフォームドコンセント」カテゴリの記事
- やっぱりドロップ(再生医療)(2024.08.16)
- 昔とは違うね~その②(2024.07.24)
- 昔とは違うね~(2024.07.24)
- 久々にHPに大きな項目を作りました(2024.01.12)
- 最先端の道はつらいな(2023.12.17)