やってやってる・・・・・よくないね
昔、24時間診療していた時、
すごい嫌な感覚に最終的に包まれたんですね。
それは、
『俺が、(自分を犠牲にして)、診てやっている』・・・・という感覚。
あの頃は、
体力的な辛さよりも、
人間性を破壊するようなその感情のコントロールに、つかれたね。
この感情・・・・臨床現場では、仕事の遂行を雑にするんだよね。
直観力も落ちるし。
その感覚がひどく出るようになって、
もう無茶な働き方は止めようって思って、24時間診療を終了しました(ちょうど、大病院の24時間病院も開院されたし、子供もできたしね)。
ただ、最近
同じような感覚になることがあります。
それは、
電話やメールでの無料相談。
(例えば薬の副作用の質問程度ならいいんだけど、電話5分以上とか、数回メールをやり取りするような、医療相談となるとね・・・・)
飼い主は気軽な感じなんだろうけど、専門知識を駆使しての回答・・・・診察室でのやりとりと基本的には変わりません。
毎日、10件程度は、そんなのがあるけど、
当院の診療費ベースで考えると、初診料・再診料×件数で、毎日9000~16500円の仕事を無料で実施しているわけで、年に換算すると、300万~600万の無料奉仕をしている計算になります。医療機械が1台買えますね。
医療の場合は、
電話での診断にも診察料がかかるし、まあ、普通は医師にメール相談はできないですよね~。
獣医の場合は、
その点、敷居が低いことろが、良い点でもあるんだけども
何が言いたいのかというと、
行為には必ず感情が付きまとう・・・その感情は、行為が例え崇高でも、人間性を破壊するような状態を引き起こし、最終的なワークの質を下げるということ
県外の顧客はある程度しょうがないとは思いますが、
かかりつけ医なんだから、
小さなことでも、ちゃんと診察室で仕事を完結させたいね。
(ボランティア団体が、よ~く分裂したり、対立したり、攻撃的になったりするのは、この・・・やってやっている・・・・という感情のコントロールの無具合だと思うね。)
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