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北森ペット病院


医療情報

2022年8月15日 (月)

近藤誠氏逝く

20世紀後半に

『患者よガンとたたかうな』

で一世を風靡した近藤誠医師が亡くなりましたね。



これは私の言葉ではありませんが、

『患者の気持ちに寄り添う医師が、必ずしも良い医師とは限らない』

という、典型的な医師でした。


はじめは、良かったんですよね・・・。

EBMに目を向けろ…という主張は。


基礎屋の思い込みの治療に対して、臨床現場の重要性を訴えたわけだから。


でも、

その後、ミイラ取りがミイラになった感じでした。経験主義のダークサイドに落ち込んだ感じでしたね。




私達の業界は、

彼のようなタイプの獣医師であふれています・・・・


が、

私自身も、気をつけなくてはいけないな~と、改めてデータサイエンスの重要性を日々強く思っています。



彼によって、私も、色々考えさせられました。医療業界にも、(反面教師という意味で)、一石を投じた医師だと思います。


心より、ご冥福をお祈りいたします。

2022年8月12日 (金)

これで本当に当面最後のコロナネタ(メッセンジャーRNAワクチン)

当院は、

20年前くらいは、

国内では数少ない犬猫ワクチン抗体価が測定可能な病院でした。


年間100例以上は測定してましたからね・・・15年くらいかな・・・・県外から多数来院がありましたね。


そんなこんなで、

今でも一部の方に、ワクチンの専門家?のように思われていて、


診察室等で、

コロナの新しいワクチン(メッセンジャーRNAワクチン)

について、色々聞かれます。


というわけで、この新しいワクチンのすごさについて書きます。

/////////////////////////////////////////////

 

●前提 1
SARS(2003年のコロナ)の際に開発された(通常の)ワクチンは、接種すると逆に症状を悪化させることがわかり、開発が中止されました


●前提 2
ワクチン接種により免疫を上げる(抗体を上げる)事が、逆に症状を悪化させることを、ADE(抗体依存性感染増強)といいます。


●前提 3
SARSワクチンは、このADEで開発が断念されました。


●前提 4
ワクチンは、大きく分けて2つの抗体を誘導します。ウイルスのヌクレオチド(N)蛋白に対する抗体と、スパイク(s)蛋白に対する抗体です。


●前提5
このうち、N蛋白に対する抗体が誘発されると、IL-6が過剰産生され、劇症化を起こすことがわかりました。つまりADEの本質は、N蛋白に対する免疫過剰・・・・N蛋白に対する抗体がADEを引き起こす・・・・・・と考えれました。

 

 

そこで、

N蛋白にたいする抗体を誘導しない、S蛋白にスペシフィックに免疫を発動する(S蛋白に対する抗体だけを作る)ワクチン理論が模索されました。それが、S蛋白をコードするメッセンジャーRNAも用いたワクチンです。


つまり


今回のS蛋白のメッセンジャーRNAを用いたワクチンにより、ADEが誘発されない、S蛋白に特異的な抗体を作るワクチンが完成したのですね。


・・・・・・・・・

この理論だと、

自然感染による免疫誘導が危険であることもわかりますね。何度も感染すると、N蛋白に対する抗体も多くなり、より重症化していきます。


また

一度感染しても、なぜワクチンが必要かも同じようにわかりますね。



そういうことですね。


2022年8月10日 (水)

これで当面最後、コロナ

ロングコビットの大規模解析が
Lancetにのりました。
 
8人に1人が後遺症です。
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(22)01214-4/fulltext
 

一般人は知らないでしょうが

(いや獣医も知らないかな)

論文には格があって(IF、インパクトファクターと言います)



基礎医学は、Nature誌、Science誌

臨床医学は、Lancet誌、NEJM誌


が、IF最強なんですよね・・・・・要するにノーベリストの論文が載るようなすげー医学誌がこいつら!!!。


そこで、


改めて、ロングコビットの怖さが証明されています。


イギリスは、日本の5倍の死亡率ですが、それに加え、ロングコビットによる労働力減少が大問題だとのことです。

小児のコビットによる後遺症・・・・劇症疾患を、


MIS-C(ミスシー)という新しい概念でくくるという動きがあります。


(小児COVID-19関連多系統炎症性症候群)

https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/202105120_mis-c_st.pdf



発症者の90%が非ワクチン接種者です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f1715e55a67acd603cbabf10578705d39b3ebb4d
(馬鹿でもわかるヤフーニュース)

 

https://academic.oup.com/cid/advance-article/doi/10.1093/cid/ciac637/6655523?login=false
(馬鹿じゃわからない論文)

 

ほんと、子供を守りましょうね!


(情報カオスの中に、人々はいます。ある情報の質は、上記のIFもその一つですが、専門家じゃないと分からないですね。だから一般人は、自分が知った情報を専門家がどのように解釈しているかにこそ気を配るべきです。その情なら、オレッチも知ってるよ~というのは、根本的に間違った態度なんです。私も当然専門家ではないので、上位概念の先生方の解釈を拝聴して、書いています)




 

2022年8月 9日 (火)

連日のコロナねた

また恐ろしいエビデンスが・・・・

CDCリリースですね

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/71/wr/mm7131a3.htm


17歳以下の後遺症が明らかになってますね。

感染前後で、

 


肺塞栓と心筋炎が 2倍(ハザード)

腎不全 1.3 倍
1型糖尿病 1.23 倍


です。

怖い。


普段普段、FIPだよ~、しょうがないね。コロナにかかると数%に発症して死ぬんだよ~

って

犬猫の命なんて・・・・って思っている獣医業界と、医療業界とでは、しつこさが違うんだよね。

 


ただの風邪じゃないことは、もう明らか!!!

 

 

エビデンスって、

いくらその情報にアクセスしたとしても

知的に上位の方と下位の方の読み解き方って違うのよね。



世間は、平和だよ~



2022年8月 8日 (月)

コロナ対策に失敗している国と比較してもね

例えば、

英国ですが、

彼ら、マスク外しているじゃん・・・日本も、もういいんじゃね?


って意見をしばしば聞きますが、


完全に間違ってます。


英国は、何度もロックダウンしたにも関わらず、日本よりも数倍の死亡率で、対策に完全に失敗して、



やる気がないだけなんですよね。


米国もそうですが、他国には、日本のような素晴らしい公的な皆保険制度がありません。英国なんて、専門医にかかるのには1年以上待ちます。階級社会なので、金持ちや支配層は、日本並みの医療サービスは受けられますが、その他の人は、普段から


自分で、サバイブしろ!

が、デフォの国です。



要するに、


・ワクチンを打つ意味を知らない階層や

・下層階級

・医療へのアクセスができない階層


は、

ほっといて


それ以外の守るべき階層・・・・ワクチン3回うっている支配層・・・・の為だけに、社会を設計しているんですね。


(フランスは、3回接種が法律なので、他国とは考え方が少々違いますが)



インフルエンザありますよね。


日本は、すぐにタミフルを処方しますが、世界中のタミフル処方量の6割以上が日本なんですね。


どういう事かというと、


3~4日でなおるようなインフルを、2~3日で直す程度の薬なんて、他のに国は、皆保険で、一般人には処方するような余力はないんですよね。



日本は、


金持ちも、貧乏人も、支配層も、被支配層にも、均質の医療を、『国民の税金』と『医師の努力で』と『医師の良心』で提供している、他国にはないような状況なんですよね。



そのような国が、


やるが気ない国の状況をまねるなんて、


ちょっと違うと思いますね。


もちろん、国民的な理解と合意があれば別ですが・・・

 

 

2022年7月30日 (土)

興奮

ソ連邦の失敗の一つは、


生物学者ルイセンコーを信じた


結果という側面もあります(獲得形質は遺伝する)。

 

ただ、エピゲノムが発見され、にわかに、獲得形質の亡霊がよみがえっているこの20年です。

 

ネイチャーで、最近おそるべき論文が出ました。

 

母の糖尿病(正確には高血糖)が、卵子の遺伝子
をエピゲノム上書き換えて、次世代に遺伝するという
論文です。

 

 

動物を糖尿病にすることは実は簡単で、STZという
薬を注射します(私も研究所で、よくやってました)。

 

膵臓を選択的に破壊する薬なんですよね・・・・。

 

 

STZ投与ラット由来の卵子では、インスリン分泌に
必要な遺伝子発現が抑えられるという文献です。

 

いや~すげーーーーー興奮しました。

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35585240/

 

 

遺伝子の変化なしに、獲得形質が、遺伝する
という悪夢ですね。

 

つまり遺伝子検査してもエピゲノムを読まないと
意味がないということです。
 

 

2022年7月23日 (土)

コロナ

いよいよ、

お互い


いつ感染するかわからない程度に、蔓延してきましたね。



ワクチンを打ってからかかるか、ワクチンを打たずにかかるか・・・コロナからは一生は逃げられない・・・・しかないので、皆さん、しっかりワクチン接種をしましょうね。



さて、


TVに出ている非専門家による報道をみると、


軽症が多く、死亡数も少ないから大丈夫だ・・・


みたいなのが多いので、あぜんですね。



私は、あほな獣医学よりも全然進んでいる医学を勉強するために、医師専用のサイトにも入っていますが、医師の症例報告をみると、ひどい状態です。



コロナは、肺炎になって、重症に指定されます。


しかし、今のオミクロンは肺炎にはなりずらいので、(重症者とはならず)軽症・中等症から、一気に重篤な状態になります。

 

(定義の重症者数なんて関係ないのです)



大人の場合は、


例えば、


軽度糖尿病→高熱→脱水→腎不全→心不全→肺水腫→透析→助かる・・・みたいな感じ



子供の場合は、


他えば


熱性けいれん


ひどい咽頭炎→気道狭窄→呼吸困難


高熱→食欲不全→低血糖


など、


軽症・中等症から、重篤な事態に一気におちいるわけですよね。



あとは、ブレインフォグなどの、ロングコビットの問題




感染者数とか、重症者数とか、死亡数とかあまり関係なくて、


最前線の医師によって、なんとかもちこたえているわけですね。




(芸人のような頭の悪い輩に、コロナ渦を語らせていると、助かる命も助からない・・・・・・・なんとも平和な国だよ)

2022年7月18日 (月)

コロナ(久しぶり)

コロナの話(久しぶり)


CDCが発表したコロナとフル(インフル)の違いです

https://www.cdc.gov/flu/symptoms/flu-vs-covid19.htm

やはり、ロングコビットの問題が重要ですね。



さて

第七波は、そうとう酷くなると思います。


小児・児童への感染拡大が半端なく、小児医療が崩壊気味と聞いています。



総感染者数や、総死亡者数も大切ですが、小児への影響が人類にはもっとも大切で、今まさに、はじめて大切な守るべき層にコロナがアタックしている状況ですね。私の知り合いのコロナ患者さんも、全て、自分の子供からの感染でした。



小児は軽症が多いそうですが、


それでも

熱性痙攣や、ロングコビットの問題もあり、



私は、

第七波は、過去最大の波だと思っています。



ただ、

これで、


老人から小児まで、一回りしたのかな・・・・・・・・



コロナは、なくなりません。


結局

一生のうちに

数回かかります。


ワクチンを打って、獲得免疫を得た状態でかかるか、


ワクチンを打たず、生身の状態でかかるか、



致死率の問題は、老人や基礎疾患のある方の問題ですが


ロングコビットの問題は、全ての方の問題です。


当然私は前者を選んでいます。

2022年6月 6日 (月)

今一度の話題(国内で原因不明の死者数急増)

国内で、

原因不明の死亡者数増加が、大問題になっています。


今年の1月~3月までの国内の死者数は、昨年に比べて、なんと3.8万人増加しています。そのうち、コロナによる死者は約1万人だから、約3万人の昨年対比の死亡者の増加分の死亡原因が、不明ということになります。



識者の間でも、大激論中です。


議論のポイントは、


① コロナ関連死の増加

② 検査できなかったコロナによる死者数がカウントされていない

③ ワクチン接種による死亡

➃ その他

です。


先日ブログで書きましたが、5月のおこわなれた薬事審議会で、感染研が、③に関しては以下のデータで否定しました。


1_20220606094201


つまり、累積死亡者数が、ワクチン接種者数と相関しないから、③は考えられないと・・・・・・・。



専門家の早急な解析が待たれますが、


こんな状況なのに、


TVは、専門家を起用せず、お笑いタレントにコメントさせる・・・・異常な国ですよ。

2022年5月27日 (金)

アンチバクサーの・・・・・

科学の定義は

カール・ホパーによると、『反証可能性』です。


つまり、専門家が正、反、合で、意見を対立させ、科学的合理に達する・・・・小池都知事の好きなアウフフェーベンです・・・・弁証法的精神ですね。


さて、

ワクチン嫌いの方を、

アンチバクサーと言います。



ちなみに私(♂)は、ワクチン大好き派で、子宮頸がんのワクチンも打ちたいくらいです。子宮頸がんは、男性がまき散らしているわけですからね・・・。



コロナにアンチバクサーの方が一定数いて、私は、健全だと思っています(正反合ですからね)。



今回のコロナのワクチンは、今までにないテクノロジー・・・メーッセージを使う・・・もんだから、アンチバクサーには更に恐怖なんだと思います。


コロナのアンチバクサーの論点は3つ



新しいワクチンがDNAを破壊する



長期的にみて免疫系をかく乱させる



ワクチン自体で死ぬ人が増えている(超過死亡数が増えている)


です。


これに対する、現在の主流(ワクチン推奨派)の考え方は



この論理の主要論文が最近撤回されました。

https://www.mdpi.com/1999-4915/13/10/2056/htm




現在のところ不明です(だって、まだ接種後2年)。でも、その可能性を導き出すような臨床データはない。



超過死亡数とは、前年度から予想される死亡数をうわ回る、死者数の実態です。確かに、2021年以来、日本では、超過死亡数は増えています。東日本大震災の時に匹敵します。

つまり、予想されない死者の増加が、ワクチン接種によるもの・・・という理論です。

さて、数週間前、この疑問に、中央薬事審議会で感染研が答えました。その時に、使用したデータを添付します。


1_20220527105001

感染研の意見は、もし超過死亡数の多くがワクチン接種によるものであれば、グラフの傾きは、接種開始後から急激に上昇するが、どちらかというと、接種開始前に傾きの角度が上がっているので、超過死亡数とワクチン接種には相関はない

という答弁でした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ま、どっちにせよ、あと数年は、このままのコロナ渦ですね。

 

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