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北森ペット病院


獣医療・インフォームドコンセント

2022年7月26日 (火)

地域医療ってさ・・・

数箇所の病院を回って当院へ来院された転院症例を見ていると、


飼い主との話の中で


その数箇所の病院の中に


時折

前の病院の治療を真っ向から否定する獣医がいることに衝撃をうけます。



獣医学というのは経験に基づく体系学で、



前の病院での治療が効かなかったことも、



立派な次の一手・・・つまり次なる治療・・・を考える貴重なデータになります。


ネガティブデータもめっちゃ貴重なんですよね


(これを、業界では後医は名医と言います)



それを真っ向から否定する輩は、


皆で支えている地域医療をなんだと思っているんでしょうね~



当然ながら、当院から他院へ転院される症例も多々あります。


ポイントは


もう一度書きますが、


北森で治らなかった・・・・・ではなくて、北森で治らなかったことをうけて、次は●●のアプローチをする・・・・です。



獣医学における治療行為は、体系学の中で全てつながっているんですよね。


大学で、何をならって来たんだか・・・・・。


話せない動物は、


あらゆる出来事が、次の一手につながります。


皆で地域医療をささえなきゃね~



(もっとも、オカルト医療は全否定してもいいけどね)

2022年6月13日 (月)

HP

私は、

基本、LINEやFacebookはやらないけど、


HPは25年前の、黎明期から続けています。


今のHPは、3個目。


1個目は自分で作って、2個目以降は原案作って、それをプロに渡して、作成を任せるやり方。



HPが縁で

東北から四国まで、患者さんがわわざわ、やってくる。リモートの診断で言えば、北海道から広島まで、顧客は広がる。


HPは、本当にすごいね。



ただ、HPの作成者としては、実は、HPを集客用とはまったく考えてなくて



① 感性の合わない顧客を他院へパスする

② 獣医の標準を示し、医療の方々に見てもらって批判をうけたい

③ 実際の診療に使う


が目的。


①は、
HPの内容やブログをみて、あ、こいつ嫌だね、ここ嫌だねって思ってくれると最高。よくHPで集客しようとする方がいるけど、獣医療は物を売っているわけではない・・・・病院間でサービスの内容や、質や、アプローチがまったく異なります。HPで、そのあたりを探ってもらって、感性が合わないと、他院へどうぞ・・・・の方が、最終的に動物の利益になるような気がします。特に私は、非科学的なオカルト治療が大嫌いなので・・・・・逆に、そういう動物病院はHPで一発でわかります・・・・わかるというのは、飼主にとってということで、そういう飼主と、そういう病院はすごいシンクロするんですね。


②は、
ここ10年、獣医療と医療との差は広がるばかり。問題の根本は、私が思うには、数学的知識(データサイエンス)量の差。成人と中学生くらいの差がありますね(当然、獣医が中学生)。医療者側が見ると、かなりひどいHPだと思うけど、彼らに獣医療の標準を提示して、批判をされたい気分。たまに、患者さんで、医療者側の方がいらっしゃると、うれしいものです(ぜひカミングアウトしてください)。仰ぎ見る業界の方からの意見は、貴重なんですよね。


③は、
診察室で、HPに張り付けている写真や動画を使うと、診察がスムーズにいきます。ややこしい医療用語も、来院時にわからなくても、自宅でHPで見返して頂くと、より理解が深まります。


というわけで、



ますますHPの情報量は、今後増えていきます。


お楽しみに(笑)

(ちなみに、現在は、新患はとっていません。)

2022年5月 4日 (水)

急患のこと

ド素人に、暴言吐かれるほど、腹立つことないわけで・・・



大好きな、偉大な龍一教授も言われてたな・・・・




『てめー獣医なら急患ぐらいみろよ!』


と、朝起きると、


病院の留守電に馬鹿な留守電が・・・・・・



多分、これ獣医、あるあるなんですよね。



一般の方には、比較的誤解が多いですが、


多くの獣医師は、基本的に、急患ばかりです。ただ、急患を診察する時間帯が、朝と夕方の時間帯だけ! というだけなのです。


意味わかりますね!!



24時間急患受けたら、死にますね。


(という私も死にかけました)



じゃ、夜中、急変したらどうするんだ!


24時間やってる病院へ行って下さい!


(千葉県内で、24時間の良い病院は、当院のHPにリンクしてあります)



ちなみに、私が20時間診療していた若いころ、深夜の急患のデータを数年とっていたことがあります。その結果は、本当に急患なのは、多く見積もって10%くらいでした。


だって、


ヒトと違い、心筋梗塞(動脈硬化がない)ないし、交通事故はないし、殺人事件ないし、自傷行為はないし、赤ちゃんのひきつけないし・・・(脳梗塞は、あったとしても、処置できません)



ちなみに、

当時の当院の深夜急患のTOP5は、


・下痢、嘔吐(大体、おやつが原因)

・薬、フードがきれた(飼主が原因)

・癲癇

・昼に行けなかった(飼主が原因)

・異物食べた(飼主が原因)



でしたね。


年間、150件くらい深夜の自称急患をうけてましたが、なんか、疲れて、体調不良もあって、止めました。


でもね、


働き方改革を自身でやって、その分、色々専門分野も増やし、



夜間急患をやっていたあの頃よりも、

確実に


総体としては、

動物の命を助けているという実感はあるね


2022年5月 3日 (火)

獣医の名医の最低条件

ある高名な医師が、つぶやいていたので、

ちょっとパクりますね




一般的な飼主が思う獣医の名医


『うちに来たら、なんでもわかるから、安心してね』



獣医師が思う名医


『その診療科や、特殊な犬種の疾患は、わからないことが多いから、他の先生に聞いてみるね』




当院は、ドーベルマンの心臓疾患の研究をやっていて、県外からも多数来院があります。なので、ドーベルの犬種特異的な疾患は、大体把握しているつもりでした。


心臓病(拡張型心筋症)は当然ですが、ウォブラー症候群、フォンビレブラント病、再発性側腹部脱毛症・・・・・などなど。



千葉のほんの一部では、


ドーベル専門の病院と言わているようで、


少し(かなり)うれしいのですが、



最近、

全く知らない、ドーベルの神経疾患に出会い、

衝撃でした。



https://www.youtube.com/watch?v=3SZDA32TKBs



頭が震える病気で、


ドーベルマンの突発性頭部振戦といいます。



ドーベルの飼主にこの動画を見せられて、


『これなんでしょう?』


『えええええ、まったくわかりません(焦)』



ちょっと調べますね・・・・


と言って、


仲間の獣医師30人くらいに情報求めたら


なんと、


10分で答えが返ってきました。



飼主は、1年くらい悩んでいたようですが、あっけないものです。


あとで調べると、


海外では、Youtubeで飼主が、沢山、動画を上げていました。



ドーベル専門と自信があった獣医の


私なんぞより、


海外の飼主の方が、知っていたわけです。



全科診療の獣医なんてこんなものですね。



最初の話に戻りますが、


私が名医かどうかはともかく(目指してはいますが)、


全科診療の獣医療において


名医の最低条件は、



多くの獣医の知り合いがいることですね。




2022年4月27日 (水)

医学的無益性とは・・・・

という本を読んです。


医学的無益性・・・・・例えば、植物状態とか終末期医療の方に、患者の尊厳を守らないような無益な医療行為を行うこと



医療行為には


● 治療(トリートメント、取り組むこと)


● 療法(セラピー、治す事)


● ケア(患者の側に立つこと)


の3つがある。


このうち、医療が目指すのは、回復させること、癒すこと・・・・つまり療法とケアであって、治療は、療法が失敗したことであり、ともすると、治療行為自体が目的化されて、無益性につながっている現状があると書かれている。



ヒトの(終末期)医療は、


本人の尊厳の問題

が、メインにあって、


そこに


高額な医療費の問題

家族の気持ちの問題

医師の気持ちの問題

エビデンスの問題


が、複雑に絡むから、何が正しいかって、なかなか即答できる状況じゃないんだろうね。



その点

獣医療の場合は、

飼主の気持ちが最優先されるので、


獣医の実施する獣医療行為が、科学(医療)からみたら無益であっても、無益じゃなくなるんだよね。


その状況に、

胡坐をかいてたんじゃ

駄目なんだけどね。



2022年4月25日 (月)

運だもの

大好きな医師のイワケン先生が、

大好きなカント哲学の中島先生の文章を

呟いておられました。



社会的成功者とは傲慢かつ単純な人種が多いので、自分の成功を普遍化したがる。こんな自分でも成功した、だから、みんなも諦めずにやってみたら・・・・という、謙虚な姿勢の裏には、臭いほどの自負心が渦巻いている。底辺から自力でのし上がってきた人ほどこの臭気は強い(私の嫌いな10の言葉 より)。




好きな仕事をして、

『先生』といわれて、

平均世帯年収よりも多く稼いでいる


私は、


多分社会的成功者の方なのでしょうね。


でも中島先生の言われる、単純ではないタイプの私は、

こう、思います。


天才は、

1%のひらめきと、99%の努力というけど


社会的成功は、

1%の努力と、99%の運

です。


というか、努力は、社会的成功とは、あまり関係ないってことですね。


昔、研究所時代に、


すごい上司・・・・国内初のある新薬を開発した方です・・・・が


部署配属直後に、


私に言った一言


『北森は、運が良いほう?』


でした。


半世紀生きてきて、『運』の重要さを、実感します。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


中島先生の文章は、

その後、

こういう感じで、続きます。


すきな事を職業にできた人間も、所詮、多くは二流以下。


その通りですね。


私もですね(まわりの同業者も、そうですね)



だから、毎日、分からないことだらけです。

2022年4月19日 (火)

飼い主の不安は、だいたいあたっている

また飼主さんの言葉に、助けられたね。


『いつもの・・・・ですか?』


『違うんです、いつもの・・・じゃないんです!』



このやり取りから、


検査を何種類か実施して、


問診もそのつど何度か繰り返して、


互いに質問をしあって、


・・・・・


その結果、

なんとか診断は付いたけど、


衝撃の、まさかね・・・・だった。



やはり、

飼主の不安は、大体、あたっているんだよね。



その不安を、いかに言語・・・疾患名(診断)に結びつけるかが、獣医臨床の肝だけど


会話・・・・言語コミュニケーションって本当に重要なんだよね。



でもさ、


言語コミュニケーションって、


情報を正確に伝えあうことも大切だけど、


それ以上に、如何により多くの応答を、互いに惹起させられるかが、


更に大切だと思う。



(臨床においては、言葉の正確性よりも、多様性や複雑性のほうが重要だと思う)



臨床経験って、個人的な技術の上達もそうだけど、コミュニケーションを介して、その上達した技術を使う場面を作り出す過程にも内在すると思う。



こう書くと、

なんか私、


なんでもかんでもわかってしまう名医のようだけど、


それは大いなる誤解で、


それでも、まったくわからないときがあるから、



紹介先を数件確保していたり、


ウルトラスーパーな名医を顧問として、雇っているわけね。


・・・・・・・・・・・・・


今日は、とても勉強になったね。

30分前には、

想像もしていなかった疾患の診断へ、言語によって導かれたからね・・・・


(飼主さんのファインプレイでもあるね)



2022年4月 7日 (木)

本(プチ専門書)を出します(予定)

年内くらいをめどに

本を出すことにしました。


これから書き上げていきます。


25年前に、犬猫の簡単な飼育本を自費出版しました。今はそんな本、誰も手に取らないですからね。そんな関係の内容は、HPや、SNSや、Youtubeの方が断然伝わるからね。



なので、

今回は、プロ向けです。


プチ専門書です。


同業者向けに、ニッチな診療科の本を書きます。


後輩に、

『●●の本を書いて下さい』って頼まれたんですよね・・・・・。




先輩よりも後輩がそろそろ多くなってきたこの歳になって本当に感じますが、



他者に教えるって、本当に自分の勉強になります。


なので、

私に依頼してくれた後輩に感謝ですね。





新しいことをはじめると、

新しいテクノロジーにも触れることになるので、

ウキウキですね。


(この歳になってフォトショップに触れるとは思わんかったぞ)



2022年4月 2日 (土)

判断力

判断力・・・・


例えば、


犬アトピー性皮膚炎を説明する能力



犬アトピー性皮膚炎を、飼い主の話を聞きながら、診断していく能力


って


まったく違うんだよね。



臨床の世界では・・・・つまり、我々のようなプロの間では、まったく尊敬を得ない輩が、Youtubeでは高名な獣医師として名をはせていることが、


散見されるけど、


それって、


そういうことなんだよね。



各々、

生き残り戦略として

色々がんばるのはいいけど、




少なからずの飼い主にとっては、


そんな輩が、獣医の代表のようにうつり、疾患の説明も信じてしまうわけだから・・・・


Youtubeって、怖い情報ツールだよね。



さて、中でも特にできの悪い輩の見つけ方って簡単で、



皮膚科ならばアトピー

眼科ならば白内障


心臓ならば僧房弁閉鎖不全症

腎臓ならば慢性腎臓病


すい臓ならば膵炎

胆嚢ならば粘液のう腫


ガンならば肥満細胞種


って、診療科でメジャーな疾患だけを単純に説明している輩ね・・・・・


物理の理想気体じゃあるまいし、


実際の臨床の現場では、


他疾患との併発症例は日常だし、


各疾患も、実は、細かく、病態や進行状況で区別されています。



要するに、単純化して疾患を話している輩は、


診断能力に加え、治療能力にも疑問符ですね。



(でも・・・・有名になれば・・・大衆に知られれば、へったくそな歌い手でも、アーティストなんていわれるのが世の中だから、さもありなんだね)


笑う

2022年3月25日 (金)

獣医師は、よく自殺するというレポート

私達の職業は、

死と隣り合わせです。


日々の動物の死と、同僚の死と、自死と・・・。


米国のデータですが、


● 獣医師は、一般人の3~4倍の自死率


● 獣医師の、1/6は、自殺願望持ち


● 獣医師の、1/3は、不安症


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まあ、そうなんだろうね。

私も、知り合いの獣医師、数人亡くしてるからね。



端から見るよりも、

リスキーなお仕事です


 

 

 

 

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