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北森ペット病院


獣医療・インフォームドコンセント

2020年1月18日 (土)

第一号の最新マシーンを導入

獣医業界初となる、ある優れた機能がついた麻酔管理用モニターを買った。


(よく医療系ドラマで出てくる、ピコピコピコピコ手術中になってる機械の最新版)


研究者の癖か、国内第一号じゃないとつまらないから、


絶対に、一号機にしてとせがんで導入した。


麻酔モニターは、これで3代目になる。


他の機械もそうだが、


医療器械を買うたびに、最新式、最新式なんてうかれるけど


鎮座していた元最新式が、その瞬間、旧式になる・・・その繰り返し・・・・・永遠に続く・・・・。


今回の機械には、以前には測定できなかった●●が計測でき安全になって・・・・・いやいや、前の最新式でも、同じ話してたじゃん・・・・安全になったって・・・・・・・・・・



当院で手術をされる方には、必ずお話しすることだが、私は過去に一度、手術でペットを死亡させたことがある。



手術が終了して、眼が覚めて、3時間後に急に亡くなった。



未だに、思い出す・・・・・・・原因がわからいだけに、もしあの時、今の最新式の機械があったら、事前になにかわかって、対処できたのではないか・・・・・その気持ちが私を、最新医療機械マニアにさせる。



昔、天皇を手術した先生のコラムで・・・・・・医者しか読めないサイトだから、けっこうはっきり書いていたが・・・・・・手術に失敗はあるけど、それを次のモチベーションにしないと、その方に申し訳ない・・・


と、あった。


私自身のあの時以来、


最新式! 最新式!


そして


数年後には


旧式! 旧式! 


となる医療機器に全財産を投入して、二度と来ないあの時がもしもう一度きたら、絶対に違う結果にしてみせると、


思う。


だって、2度目に法則を発見するのが人間だから。





当院youtube (世界に発信しています。全て飼主の同意は得ています。世界初の動画も有?200動画あって、ジャンプが遅かも)
https://www.youtube.com/channel/UC9qDMRC15D_O2tdFiUbnr2A


ここでコラム書いてます
https://wannya365.jp/writer/detail/11


北森ペット病院(千葉県茂原市)
https://www.kitamori-ac.com/



2020年1月 8日 (水)

2020年獣医療はこうなる

2020年獣医療はこうなる 

(大好きな某医療サイトのまねして)



① ますます、えせ高度獣医医療が流行る

あほな再生医療のことです。

動物病院のHPみると、さも高度医療やってるていで掲載されている再生医療。iPSと違い、この再生医療は、海外から大笑いされている(premature and unfair、稚拙で、不公正な)方法で、医療の分野では、一部の企業・大学以外行っていません。


世界最高峰の学術誌Natureの日本再生医療批判記事
https://www.nature.com/articles/d41586-019-00178-x


最悪な事に、医療に素人なNHKが、NHKスペシャルで取り上げて話題にしたもんだから、ますます流行ってます。


は~


(ある半身不随の患者に、細胞注射して、動けるようになったってやつね・・・・・いやいや、今の医療では、患者さんを選んで、普通の医療を行えば、細胞なんて打たなくても動けるようになりますからね)


詐欺師は、悪いことだと思って、嘘つきますが、悪い事だと思わずに、嘘付くっていうのは、喜劇ですね。無知な獣医が、ナイーブな素人だますってやつね。



② ますます、二枚舌獣医療が流行る

どういうわけか、獣医療では、半数以上の病院が、何がしかの効かないサプリメントを処方して儲けています。一方で、エビデンスが大切だといいながら、一方でエビデンスの無いサプリを臆面もなく処方する。


二枚舌、ダブルスタンダードですね。医療ではありえませんね。


救急や、引っ越しや、転院で来る患者の処方を診て、驚く・・・・違うな・・・・大笑いすることがあります。


統計学を学ばない、論文も書いたことがない獣医なんて、エビデンスの意味も知らないから、しょうがないですね。




③ ますます、動物病院間の実力の差が顕著になる


英語を読めて、資金力のある病院と、英語も読めず、ローテクな病院の差はますます開くでしょうね。


しかしローテクでも、優しさで売れば、なんとかなるのがこの世界ですから、


めっちゃ優しい獣医も増えるでしょうね。


パチパチパチ。


医療の場合は、例えば、内科なら内科医の中での差ですが、


獣医療の場合は、全科診療ですから、全ての科で大差が開くわけで、まあ、眼もあてられない病院がそれでも生きのこるために必死に優しく安く診療するでしょうね。



④ ますます CT・MRIなどの大型設備併設病院が増える


どういうわけだか、獣医業界は、ある程度資金ができると、興味のある分野の研究に向かわず、CT・MRIを買うんですよね~。まあそれも一つの見識ですが、私がみるところ、半数のCT・MRI併設病院の撮影技術はひどいです。


条件設定がなってないんですよね。


これも、救急や、引っ越しや、転院で来る患者のもっているCT/MRIデータみて、驚く・・・・違うな・・・・大笑いすることがあります。しょうがないので、知り合いの専門のCT/MRIセンターに再解析を依頼すると、ほんとひどい事になってます・・・・撮影条件がね。


金持ちのおもちゃですね。


⑤ 意味のない遺伝子検査が増える

民間(動物病院を通さない)の意味のない遺伝子検査が流行るでしょうね~。


単一遺伝子がコードする常染色体優性遺伝形式の疾患(猫の多発性のう胞腎)のような遺伝病は、メンデルの遺伝形式・・・つまり陽性(アフェクテッド、ホモ)ならほぼ発現し、陰性(ノーマル、ワイルドタイプ)なら発現しませんので、検査する意味はあります。


しかし、多くの疾患は、多数の遺伝子にコードされてますから、


単一遺伝子の陽性陰性を検査しても、あまり意味はありません。


研究者が、無料で検査して、浸透度なりオッズを調べる分野です。


まあ、金出して測定する意味はないですし、


金とるなら、ちゃんとデータ化してほしいですね。



⑥ SNSなどを使った情報発信が更に加速しする


ブログや、ツイッターなどを使った情報発信が更に加速するでしょう。

とても良い事ですね。


注意すべきは


記事内容に


・記名があるか

・情報のソースが、英語でなされているか(エビデンスはホボ英語です、だって日本人だけ知ってるってのはエビデンスじゃないからね)


です。


当院は、新患の約5%の方が県外からですが、真摯に情報を発信すると、情報は、地域を超えて広がるのがよくわかります。海外からも、問い合わせがあるくらいですからね。



現代で、地域密着型病院とかいってるのは意味不明ですね。



獣医は、もう少し、世界を相手に、情報を発信して、まともな獣医療の番人になるべきですね。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


色々書きましたが、


・患者に対する真摯な向き合い


・獣医療に対する真摯な向き合い


・同胞を大切にする

 



ことさえ考えれば、なんのことはない、普通のことをすれば良きかな~ですね・・・・・。



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2019年12月28日 (土)

今年を振り返る⑩

今年を振り返る⑩


先だって、ネットのペット関連サイトのインタビューを受けていました。


たま~にインタビューを受けるのですが、


総じて、


インタビュー内容のいかんに関わらず、



話の内容は、取材発注先の意図で、知的レベルの下方の人たちにフィットさせられ、ネットに出回ります。



TV業界でも、CM収入で活動しているNHK以外の民法は、視聴者を、知的、経済的、文化的に数階層にわけて、戦略をねってマスの階層にターゲティングして、番組を作りますね。くだらない番組が多いのは、そういった階層が、マスだからです。


いわんや、私の取材記事も、そ


ういったマスに合わせて、ライトに、イージーに、変換されてネットに出るわけですね。



事実は簡単(単純)で、真実は難しい(複雑)・・・・・


サプリメントを飲んだら元気になったという話・・・・・・・事実


しかしそれは、


プレセボ効果や認知バイアスの結果だったり、実は効果がない方が99%を占めるかもしれませんね・・・真実




現象を科学的に認識するのは、ほんの少しのやる気と、ほんの少しの能力で十分なのですが、それを回避しよう回避しようと逆立ちした努力を重ねた方は、永遠にくだらない事実しか得ることができなんですね。


だって、情報の発信元が、真実を伝える努力を、(あきらめて)、しないんですからね。




真実ではなくても、事実だというのが曲者で


大本営発表の昔から、羊たちは、疑うことを知らんからね(鬼畜米英を10人殺したというのは事実でも、そのために100人殺された真実は隠されるわけですね)。



さて、簡単な統計学


①日本国民の男性の全体の癌発生率は0.8%(真実)

②感度(陽性の正しさ)が90%、特異度(陰性の正しさ)90%癌マーカー(真実)

③このマーカーで陽性になっても(事実)

④実際、癌である確率は、計算上、約7%です(真実)




わかる、なんとなくわかる、おどろく、不思議、おもしろい・・・・・ここまでは私のターゲット層、


めんどくさい、嘘だろ・・・・このあたりがメディアのターゲット層ですね。




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2019年12月27日 (金)

今年を振り返る⑨

今年を振り返る⑨


私にとってはyoutuber元年でした。


若干31歳で横浜市大の医学系教授になられた再生医療の武部先生が発想された概念で、広告医療という言葉があります。



わかり辛い医療(行為)を、市民の生活の中に浸透させるために、アートやデザインと医療と結び付けて発想しよう・・・・・という考え方です。



さて、日々の診療の中で、

言葉や、数値より、画像診断が飼主に与えるインパクトの大きさを痛感しています。



画像診断・・・・・レントゲン、エコー、MRI・CTが有名ですね。



レントゲンは静的で、かつ肺野以外は、ホボホボ他の画像診断テクノロジーに比し、利用価値は低下しています。被曝もしますしね。



CT、MRIは素晴らしいですが、2次元の解析精度が低く(しょせん数mmの解析)、on timeでは見れません。加えて動物では麻酔が必要です。



私がyoutubeで紹介している動画は、その90%をエコー動画が占めます。エコーの精度は、1~0.01mm。麻酔の必要もありませんし、レントゲンのような被曝もなく、on timeで診断できます。



昔、道徳の講義を中学校で行ったときに、

ポータブルのエコーで、私の心臓が動くのを実際に見せたら、多くの子供たちは喜んでました。教科書だけでは伝わらない何かを伝えられたと思います。



上記の広告医療と言う考えと、エコーは、とても相性が良いとい思います。



そういう考えもあって、飼主に同意を得て、公開しています。



広告医療が、AIなどを使って、もっと市民生活に浸透すれば、


市民の意識も高まるし、それに伴って、どうしようもないローテクな病院が消滅してくれるでしょう。



哲学の別名である形而上学(けいじじょうがく)の形而とは、眼に見える、触れられる領域と言う意味で、つまり形而『上』学とは、想像するしかない学問と言う意味です。


逆を言えば医学(科学)は、形而下学です。



病気を画像化できない病院は、画像診断ができる病院の形而下の問題を、形而上にしてるんですね。


科学を(医学)を、想像の学問に墜落させているわけです。


想像の領域と言うのは、言葉巧みになんとでも誘導できるので、ローテクな病院は、あいだみつお系の先生であれば、名医になれるんですね~。あはは!



逆に、高度な病院は、一昔前では形而上だった領域が形而下になり、先生のコミュニケーション能力が高ければ高いほど、市民に考える場を与えます(与えてしまいます)。盲心から、考えるに移行させるわけですね。



これが、意外と、

どうしようない病院の評判が高く、私から見て一線級の病院の評判が(飼い主に考えるきっかけを与えた結果)、逆に低くなる理由ですね



広告医療の発展・・・・・・市民がもう少しまともな医療情報を理解できれば、こんな逆立ち現象は起きないわけで、



だからyoutuber獣医として、体の不思議を画像で開示することにしました。



形而上の問題を、形而下に引きずりおろし、無垢な飼主の目を覚まさせ、ローテクな病院に退場を迫る起爆剤にしたいですね。



悪貨は良貨を駆逐するといいますが、

戦わないとね。



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2019年12月11日 (水)

他者の欠乏があって仕事が立ち上がる

月に2報程度だが、

依頼されてコラムを書いている。



原稿用紙1枚●●●●●円の仕事だか、そのために論文を引くと、結構お金がかかる。
完璧に赤字だ。

普段は論文は斜め読みで大体事足りるが(論文って英語ね)、



稀に、完璧に論文を訳す必要があって、時間がないので外部に頼むと、1報7万~15万かかる。

赤字の上に、院長の顔もめっちゃ赤くなる。



しかし、



依頼されたコラムは、

(私がタイトルを決めているわけではないので)

他者の知りたいという心の欠乏があってなりたっているわけだけども、それに紳士に対応していると、思わぬところで、自身を助けてくれる。



イヌの目のイボ(ものもらい等)のコラムを頼まれて書いていたら、

色々調べると、

ネコの目のイボは、かなりの確率で悪性度が高い(犬は低い)とあった。


まったく知らなかった情報だけど、


書いている最中に、ネコのイボがきて・・・・やはり・・・・。



眼が白くなる病気のコラムを書いていたときも、同様のことがあって、結局、香港から特殊な医療機器を輸入することにまで発展して・・・・・。


それが成功して


なんと今では、米国はもとより、ヨーロッパ、シンガポール、オーストラリアから国内にはない医療機器を輸入している。



コラムの以来が来るたびに、


膨大な資金の持ち出しがあって、貧乏暇無しだけど、


価格と価値は違うからね。




昔は、やりたいことをやるのが仕事だと思っていたけど、

それはそれで楽しいけど



他者の欠乏にまじめに答える仕事は、

自身では気がつかなかったであろう事や、思いもよらないハレーションを自身におこしてくれて、仕事のステージが上がるね。



今ね

去勢避妊の影響についてのコラムの以来があって、書いてます。



去勢避妊で、食ってる獣医は多いけど、


日本の獣医が、まったく語れないことを書くつもりです。




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2019年11月 6日 (水)

EBMからOBMへ

エビデンス

証拠という意味


エビデンス_ベースド_メディスン(EBM)

証拠に基づいた医療・・・・・・・


医学では25年程度前から、獣医業界では10年程度前からの流行り言葉

『先生、その●●使った治療法、エビデンスあるの?』



こんな使い方をする。


今や、素人にも蔓延している。



エビデンスには、ヒエラルキーがあって、下から

① 個別の数例の論文症例報告
② 統計学的方法論で行われた大規模症例報告
③ 多数の②をまとめたレビュー
④ 学会ガイドライン

ちなみに学会報告はエビデンスにはならない。だって誰にでもできるし、審査がないからね。


獣医の場合は、数学的知識が皆無なので、①がエビデンスになることが多い。



学会発表や論文をみて、その稚拙さに衝撃を受けることが多い。



さて、


今、米国の一部では、EBMに変わる、OBMが唱えられている。


OはopinionのO!


科学の敵は、思考停止だけど、


EBMは大切、でも、EBMで採用される症例は、非常に標準化された症例。


例えば


心臓病には、Aという薬が効果的というエビデンスがあっても、そのエビデンスデータには、肝臓病を併発している心臓病の症例や、腎臓病を併発している心臓病の症例は含まれない。



つまり


EBMを理解し、


そのうえで、


患者に対峙して、


『EBMの治療が本当にその子にとって最良か?』



と、常に問う姿勢が重要で、OBMの肝!

 

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2019年8月14日 (水)

治療者としての私の①、②

北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。


散々、誤診について書きましたので、今日は、誤診がなかったとして、治療に進む場合の私について書きます。


医療と違って、


科学的なベストは常にはつくせないと言うのが獣医療。



当たり前ですね、心臓移植適応でも、できませんから。



加えて、経済学的な問題もあります。医療と違い獣医療には公的な保険制度はない、実費払い。



その治療費は、我が家は出せません・・・・・気にしなくて良いです、私だって自分の犬に出せない治療費ってありますから。



だから、ベターが獣医療。



さて臓器移植はともかく、



診断をくだしたあと、ベストの治療法を、私はまず提示します(私①)。



で、飼い主とお話をして、



金額、通えるかどうかなどから、ベターの話を私は提示する事もあります(私②)。

 

で、私は、私①と、私②の違いに、いつも不思議を感じます。



私①は、明らかにひとつの分裂しない私です。私ならばこう考えると思う私が話す私ですから、私は一つです。



私②は、明らかに多数の私が混在します。お金がなかった学生の頃の私、知識不足だった頃の私・・・・様々な体験で構成された私ですね。



ただただ思索する私は一つですが、他者に対峙する私は多重な人格で構成されているのではないかというのが今の私の解釈ですね。



私①と私②は違うのですね。



おそらく


私①と、私②が同じなのが、狂信者ですね。キチガイさん。俺は、ナポレオンの生まれ変わりだ~ってパターンですね。いつもナポレオン(笑)。



私②と、私①が同じなのが、多重人格者なのかな~。



私って不思議で、嫌なもの。



現在の闇は、ほぼほぼ私の闇です。私の主張、私の豊かさ、私のねたみ、私の成功・・・・・やだやだ。



動物には私がないので・・・・私と言う言葉がないので彼らには私はありません・・・・・だから私は動物の『あなた』ではなく、動物それ自体を愛するんだと思います。






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2019年8月13日 (火)

誤診⑤

北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。


誤診について書いてきました。


その最後⑤です。


しょせん人間は、現象を100%理解することはできません。それは、人間の世界の理解の仕方、それ自体に構造化されているからです。


病気①の原因はA、Aが起こる原因はB、Bが起こる原因はC・・Cの原因は・・・・・・D・・E・・F・永遠に続くからです。原因が明確と思われる人のインフルエンザでさえ・・・・・・感染する人としない人、感染しても発症する人としない人、発症してもすぐに治る人と脳炎になる人・・・・その違いはなんでしょうか?


私たちはインフルエンザでさえ、全てを理解できません。


インフルエンザは検査キットがあるではないかと言われる方もいますが、インフルエンザと同時に、なにか他のウイルスに感染しているかもしれませんし(それが個体差になって出ているのかもしれませんし)、検査キットの精度も100%ではありません(これは良く知られた事実ですね)。



繰り返しますが、私たちは単純な外因論で片づけられるようなインフルエンザでさえ、全てを理解できません。



さて、現象の把握は、感性、知性、理性と書いてきました。



そして、その過程の全てに誤診の種が潜んでいることも書いてきました。



どう考えても、誤診はなくせませんが、誤診を見つけることはできます。



それは、時間軸が感性で捉えられる何か新しいものを発生させた故かもしれませんし、理性による経験則の変更かもしれませんし、転院による後医の感性、知性、理性かもしれません。




診察とは何かと考えるとき、

それは、『これは●●病です』ではなく、『これは●●病であろうと思われる』であり




治療とは何かと考えるとき、

それは、『××をすれば治る』ではなく、『××をしないと治らない』です。




人間による世界の理解は、そんなものだと思います。




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2019年8月12日 (月)

誤診④

北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。


というわけで、どういう原理で誤診が起こるのか、興味深い問題です。


誤診の④。


②で感性について書きました。③で知性について書きました。



今回は、最後の理性についてです。



理性は、感性と知性で得た現象の理解を・・・・病態の把握を・・・・・・経験則にもとずき、疾患名にする力です。



経験則には、自身の経験則と、現在の最先端の経験則があります。



理性が誤診を引き起こすパターンの①は、



この自身の経験則と、最先端の経験則の乖離です。



獣医師本人は、誤診なんてしてる気はさらさらありません。全科診療の獣医療のフロントラインでは、全ての事がらに精通するのは事実上不可能です。誤診のよくあるパターンですね。これは、どの獣医も同じですね。しょうがないです。人間の限界です。




理性が誤診を引き起こすパターンの②は、


意外に思われるかもしれませんが、目に見える、単純な病態でおこります。目に見えるというのは、飼い主でも感性で同じように拾える病態であり、単純というのは、知性の項で述べた、眼に見えないものでコードできない病態という事です。



例えば、そうですね・・・・下痢、咳、皮膚炎などですね。


目で見えるので、感性で何が起こっているのか、飼い主でもわかります。わかるというのは、飼い主と、獣医師の言葉も同じということです。


単純なので、病態を目に見えないものでコードできず、知性レベルで、飼い主と獣医が同じものを見ることになります。


コードがないということは、経験則らしい経験則はなく、ただ同じような病態が見られる疾患が確率論的に様々存在するということです。


この場合、獣医は、時間をかけ、可能性のある疾患に効くであろう薬剤を道具として順番に使っていき、効果の有る無しから、後付で疾患名に迫ります。


わかります?


何の病気か分からないのに、薬を使うのです。



治療を進めながら、後づけで、疾患名を決めていく作業です。良くあるんですよ~。診断的治療といいます。



でも、


飼い主にとっては、数週間も、何やってるの?



で、転院先で、



転院先の獣医師は、フムフム、ここまでこれをやって治らないなら、次これかな? 



おおお、治った!



先生、素敵、名医! 



俗に言う、後医は名医と言うやつですね。



つまり、全ての獣医師は、名医であり、誤診するヤブにもなっているわけですね。そんな現状、googleのなんちゃって評価欄をみればわかりますよね。


さて、理性ですが、


理性って不思議で、理性は自身の考えに強い原理を与える存在であり、しかし、逆に、その原理をも批判できる存在です。



もし、理性の面で、良い獣医師になれるとすると、



俺、もしかしたら間違ってる?・・・・・・この病態の最先端の情報はどこにある・・・・と立ち止まる、そういった自己批判の強い理性を有する獣医ですね。



奴隷の時代は、奴隷は普通で、奴隷は奴隷なりに奴隷の生活を普通にしていたわけで、でもそのうち、奴隷にも人権をって話になって、今では、当然、奴隷自体がおかしいです。



奴隷の時代に、奴隷にも人権をという理性をもてる獣医であり、奴隷にも人権をという時代に、奴隷なんかおかしくない?って思える理性をもてる獣医ですね。



つづく



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2019年8月11日 (日)

誤診③

北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。


というわけで、どういう原理で誤診が起こるのか、興味深い問題です。


誤診の③。


②で感性について書きました。


③では、知性に関する誤診の原因について。


あたりまえですが、知性があったほうが、誤診は少なくなります。


知性とは、規則にのっとって、主観的に、現象を原因(病名)に向かって統一する能力です。規則とは、量、質、関係性などのカテゴリーに現象をはめ込む作業ですね。


知性のブラッシュアップ・・・・・重要ですね・・・・ただね、200年前の医師は、それでだけでよかったのかもしれません。知性は、個人にのみに内包されるものでしたから。


しかし今は、例えば、最高の知性をもってしても、レントゲン写真1枚にも、かないません。


知性は、機器にはかないません。


科学が厳密になればなるほど、現象は、一般的には感性で実感されるものから、感性では実感されない・・・・見えないものでコードされていきます。


体重が重いというのは実感できますが、ここに質量と言う目に見えないものでコードすることが、厳密科学の萌芽です。客観の誕生ですね。


客観・・・・それを可能にするのが機器です。感性で、主観的に目が痛いのでは?と判断しても、客観的に眼圧が測れなければ緑内障とは診断できませんし、咳をして主観的に胸が悪いのではと思っても、客観的なレントゲン検査がなければ、肺で何がおこっているのかはわかりませんね。



個人の知性もさることながら、個人の外部に多くの知性の集合体である医療機器を配置し、いかに自身の知性を主観から客観へ向かって拡張するかが肝ですね。客観へ拡張と書きましたが、機器は知性の集合体ですから、結局、自身の知性と、他者の知性の融合ですね。



つまり、医療機器が少ないと、原理的には誤診は増えます(というか、誤診を避ける為に、人間には見えないものでコードする医療機械が誕生しました)



さて、悲しいことに、この知性が関与する誤診は、飼い主には気がつかれない事も、多々あります。



例えば


まだ、獣医療に、エコーがまだ発達していなかった20年前


イヌで、突然黄疸が出て、はきまくって、ぐったりして、数日で死亡する症例がよくありました。


血液検査はおこなえたので、検査すると、当然、黄疸ですから、肝臓の数字が非常に悪いわけです。


当時は、肝臓が悪い・・・・・先生によっては肝炎とか、肝臓がんとか、まあ色々ね・・・・・と言って、それで、納得の医療でしたね。



なんかおかしい?一部の獣医は思っていましたがね・・・・(コレは明日以降の理性の判断)。



今、当時を振り返って、肝臓が悪いと言ってあきらめた症例の半分程度は、実は、エコー診断で救われたな~と思います(ようは誤診だったんですね)。




また、飼い主と、主治医の関係性の中で、知性が関与する誤診は見逃されます。



高度な、様々な医療機器を使用せずに、それなりにある病名にたどりつき(20年前の肝炎のように)、それで納得する獣医師の元には、それで納得する飼い主が基本あつまります。


昔のように、黄疸が出て、肝臓の数値が悪くて、死亡・・・・肝臓ガンか、肝炎だね~。


聴診して、雑音があって、心臓が悪い・・・・・これは、僧坊弁閉鎖不全症と言ってね・・・・・。



それで、互いに納得できれば、それはOKですね。



知性が関与する誤診は、意外と気がつかれない事も多いです。そして、誤診している本人も案外真剣に誤診しています。


(と、書いていても、私も誤診してますよ。だから、誤診の原理を考えるわけです。名医じゃないので、ね。そうそう、ちなみに、名医の定義は、狭い、狭い、得意分野しかしない医師ね。間違いようがないからね。なりたかないですね。)


つづく


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